カブとキュウリの梅肉和え

パパッとすぐにできます。

カブ1個は、半分に切ってから薄くいちょう切り
キュウリは、縦半分に切ってから横半分に切って薄く小口切り

ジップロックに入れて
梅干し2個をほぐして入れて
塩昆布をふたつまみ入れて
袋の上からよーく揉み込んで冷蔵庫に入れます。

30分ほどしたら出来上がり!

お好みで青じそを千切りにしたのを入れても
きっと美味しいと思う。

サイト更新:食事介助

  

サイト更新しましたのでお知らせします。
 
「食事介助について」
 >「スプーン操作を見直すべき兆候」
 >「ムセに関する誤解」
の2本の記事を追加しました。

 

即効性を求めて本質が疎かになる

 

 
その場ですぐに効果が現れる方法を求めて
長期的には食べ方を低下させてしまう。。。
そして、低下した食べ方だけを見て
「認知症のせい」 にしてしまう。。。

「口を開けてくれない」
「ためこんで飲み込んでくれない」
などの「問題」は食事介助あるあるですが
実際には、これらの「問題」は
結果として引き起こされているケースが圧倒的に多く
その場合には改善が可能です。


私たちが適切に介助できず
どのように食べているのかを観察できず
食べるチカラと食べる困難を洞察できないことによって
認知症のある方の「ちょっとしたウィークポイント」を「大きな問題」に
させてしまっているのです。

食事介助は、対象者の方と介助する人との文字通りの協働作業です。

私たちが適切なスプーン介助を行えなければ
認知症のある方本来の食べるチカラを発揮することが叶いません。
誤介助誤学習によって状態は悪化してしまいます。
「口を開けてくれない」「ためこんでしまう」状態になって
ようやく介助者は「問題視」するようになりますが
本当の「問題」はもっとずっと前から起こっていて
しかもそれは私たち介助者の側にあります。

時々
「忙しいんだから」「人数がいないんだから」「悠長な介助なんてできない」
と言われることも多々ありますが
実際には不適切な食事介助をしているから時間がかかるのであり
60分以上かかっても完食できなかった方が
適切な食事介助によって
食べ方も改善し
食べる時間も20分以内へと短縮されるようなケースは
よくあります。

ただし
関与したその場ですぐに効果が現れるような方法論はありません。
長い時間をかけて誤介助誤学習が起こって食べ方が低下したのですから
その時間とご介助誤学習の強さに比例して
再学習にもそれなりの時間がかかります。

口を開けてくれない方に
無理矢理歯をこじ開けるようにして開口させて食べさせれば
確かに開口はすると思いますが
そのようなあり方は果たして本当に
その方への食べる援助になっていると言えるのでしょうか?

その場では飲み込むしかないから
「食べてくれた」かもしれませんが
そのような方法論は早晩限界に行き当たります。

前よりもっと強い力で口を閉じてしまう
首を振ったりのけぞったりするなど
明らかに「嫌!」と言う意思としか思えないケースにも遭遇してきました。

意思を尊重して
無理のない範囲で食べられるように関与することで
時間はかかってももう一度食べられるようになってきます。

その方の食べるチカラに応じて援助を段階的に切り替えることで
長期的にも安定して食べ続けられるようになります。

じゃあ、それはどうするの?
と思われるかもしれませんが
誰にでも通用する魔法の方法なんてないんです。

その時その状態のその方に対して
適切な方法というのは確かに存在します。
ですが、それは目の前にいる方の食べ方を通してしかわからないものです。

その方の食べ方に答えはある

答えを見出せるように
観察・洞察しなければ。
そして観察・洞察できるように
適切なスプーン操作ができなければ。

たいていの場合に
観察・洞察も不十分だし
スプーン操作も不適切なことが多いのが現状です。
だとしたら
観察・洞察がきちんと行えれば
適切なスプーン操作ができれば
目の前の現実も変わってきます。
それは、未来への希望でもあります。

関連した記事も書きました。
「現場あるある食事介助の誤解」

食事介助については
本サイトのこちらの記事もご参照ください。
「食事介助の基本的な考え方」
「摂食・嚥下5相」
「基本のスプーンテクニックとコップ操作」
「食事介助の工夫例」

 

今年初お目見え


夕方、リハ室を掃除していたら発見しました。
なんだかわかりますか?

 
カナヘビ君です。

当院は生活環境がとても良いところです。
カナヘビ君には、しょっちゅう遭遇します。
(さすがに、目の前の中庭にタヌキ君が鎮座していた時には驚きましたが。。。)

かわいい (^^)

第2回研修会 開催報告


昨日の研修会を無事に終了することができました。
参加された皆さま、どうもお疲れさまでした m(_ _)m

当初30名定員を予定していましたが
希望者が多かったので定員を増やし申込締切も延長して
44名のお申込がありました。
当日参加は29名まで確認できていますが、最終参加者数は未確認です。
アンケートは25名の方にご記入いただきました。(5/15時点)

オンライン開催という新たなツールを入手できたおかげで
遠方の方にも気軽に参加していただける場を作れるようになったことは
本当に良かったなと感じています。

参加者は神奈川県内の方が多かったのですが
宮崎、福岡、大分や広島、岡山県など遠方から参加された方もいました。

ご連絡がつかなかった方も
開催前に無事に連絡できて安心しました。

アンケート結果からは
こちらにある通り「とても臨床に役立つ内容」「臨床に役立つ内容」だったという感想をいただきました。

 


個別にたくさんの記載もしていただき
「具体例があり、わかりやすかった」
「大変勉強になりました」
「大変貴重なお話をいただきありがとうございました」
「ふだん何となくしていることを言語化してもらえ、その意味も教えてもらえた」
「認知症のある方の立場に立って声かけをすることの大切さを学んだ」
「知識が足りない、観察が足りない、まずはそこからだと思った」
「声かけの工夫で関係性や信頼関係も変わってくると思うので実践していきたい」
「対象者の方への接し方などとても参考になった」
「日頃から一人ひとりの能力をちゃんと理解しなくちゃいけないなと思った」
「さっそく実践してみる」
などの感想をいただきました。

 

開催日時については
夜間開催の希望が多かったので
今後も平日もしくは土曜の夜間に開催していこうと思っています。

 
 


講演終了後の相談コーナーでも
昨日はたくさん質問や相談をいただいたので今後も継続していきます。

研修会テーマについては
・Activityの選択や考え方、認知症のある方の集団での工夫、マンネリ防止
・食事
・目標設定
・帰宅要求のある方への対応をもう少し詳しく知りたい
・転倒や拘束予防の工夫
・記憶の連続性を知る工夫
・他職種への伝達の工夫や体験談
などのご希望をいただきました。
今後のテーマ設定の参考にさせていただきます。

研修会を開催してみてわかったこともたくさんあります。
今年度は不定期開催となりますが
私自身がもう少し運営に慣れてきたら
参加される方が前もって予定を立てやすいように
定期開催や年間計画などの計画的開催もできるようにしていけたらと考えています。

次回開催時には
今回の研修会参加申込時に開催通知を希望された方には
直接メールにてご連絡をいたします。

今回の研修会アンケートに開催通知をご希望された方には
連絡先アドレスがわからないので、こちらのサイトか
神奈川県作業療法士会の研修会・講習会をご参照いただければと思います。

私の知見を伝えることで
臨床から学ぼうとしている人たちの役に立てるように
ひいては、認知症のある方とご家族の余分な困難が
少しでも緩和されることを願っています。

研修会メール不着の方へ

 

 

本日11:10に、5月14日開催の認知症研修会のご連絡を差し上げました。
2名の方にはメールが送信できずに戻ってきてしまっています。

お二人ともGメールのアドレスが連絡先となっておりました。
 大分県の作業療法士の方
 神奈川県の介護職員の方

お心当たりのある方は
恐れ入りますが、本サイトの お問い合わせ からご連絡くださいますようお願いいたします。




食具の変更の意味(食事全介助)

 


通常は普通のスプーンで介助しますが
場合によっては、全介助でも異なる食具を使うこともあります。

シリンジで1ccずつ介助したり
幅が狭くて浅いスプーンを使ったり
後述しますが、箸を使うことが有効な場合もあります。

認知症のある方や生活期にある方は
口腔内にちょっとした問題を抱えていることが多く
ちょっとした問題をちょっとした問題のまま維持することで
食べるチカラを保っていくことが大事だと考えています。

ところが、現実には、
ちょっとした問題を観察・洞察できず
低栄養・脱水を回避しようとして結果として
「食べることの援助」ではなく「食べさせる」ことになりがちです。
そこから誤介助誤学習の悪循環に陥ってしまいがちです。

開口しない、ためこむ、抵抗するなど食べようとしなくなった場合に
単にスプーンでなんとか食べさせようと介助をすることは
ネガティブな体験の再認の強化になってしまい
食べることの再学習を阻害してしまいます。

誤介助誤学習の悪循環から抜け出すためには
低下した食べ方をよく観察して
今の食べるチカラでラクに食べられるように食環境を変えることです。
食環境つまり、食形態・スプーンなどの食具・介助方法を変えます。

シリンジで液体の栄養補助食品を介助したり
液体の栄養補助食品をストローで摂取してもらったり
箸で栄養補助食品のゼリーやソフト食を介助します。

「ラクに食べられた」体験ができるということは
ポジティブな体験の再認の強化にもつながります。

重度の認知症のある方でも再認できる方は非常に多くいます。
(ところが、再認の能力を的確に把握せずに活用できていない現状があります)
ADLは特定の場面で特定の体験を繰り返すという、再認を促しやすい場面であり
特に「食べる」ことは究極の手続記憶ですから
毎回の食事介助がその都度再認の促しの場面になっているとも言えます。

ここで気をつけていただきたいことは
再認はポジティブにもネガティブにもどちらにも働く
ということです。

現状では
善かれと思って
でも知識と技術が伴わなかったり、観察と洞察が不十分な場合には
結果として毎回の食事介助でネガティブな再認の強化をしてしまっている
とも言えます。

この悪循環から抜け出すために
「ラクに食べられた」というポジティブな再認を促すために
食環境を変更します。

歯のある方なら
歯を使ってもらうことが
手続き記憶としての「食べる」ことを再認を促します。

歯を使えるように
箸でソフト食や栄養補助食品を介助することで
手続き記憶としての「食べる」ことを再認を促します。

意思疎通困難な方は
意思表示が明確な場合が多く
言語理解が困難だとしても
(この場合も介助者が適切な声かけを選択できていないことが圧倒的に多い)
視覚的理解力は保たれていることが多いので
きちんと食塊認識ができるように
すぐに口腔内に食塊を入れるのではなくて
目の前で食塊をいったん止めることを徹底します。

対応が適切であれば
そのうちに開口がスムーズになってきますから
その段階で通常のスプーンに切り替えていきます。

介入直後から食べ方の改善を実感できますが
どんな人にでも目に見えてわかるくらいに
食べ方が改善するには1〜2週間かかります。
その後通常の介助に移行できるまでに
もう2週間ほどかかることが多いです。

その間、ご本人が余分な苦労をすることになってしまうので
「予防にまさるものなし」
問題が表面化する前の段階で
(食事介助に困難も負担も感じていない段階から)
適切なスプーン操作
喉頭の完全挙上を必ず視覚的に確認しながら
食事介助してほしいと切に願っています。

「口を開けてくれない」
「ためこんで飲み込んでくれない」
「食べるのを嫌がる」
というのは、結果として表面的に起こっている事象に過ぎません。
ここだけ切り取って「さて、どうしたら?」と考えても答えは出ません。
まずは、それらに反映されている食べ方をきちんと観察することです。

摂食・嚥下5相にそって
食べ方を観察・洞察すれば
目の前にいる方に何が起こっていたのかがわかる。

だから、どうしたら良いのか
どのような食形態・食具・介助方法・場面設定をしたら良いのか
がわかる。

それらは自然と浮かび上がってくるものです。
考えることではないのです。

観察・洞察の結果
必然として導き出されるものなので
明確に浮かび上がってきます。

明確化できない時には考えてはいけません。

何が起こっていたのか、という観察・洞察が曖昧だから
明確化できないのです。
そのような時には、どうしたら良いのか考えるのではなくて
目の前に起こっていることをもう一度観察し直すことに
立ち戻れば良いのです。

詳しく知りたい方は、こちらの本をご参照ください。


食事介助の現状、現状分析、対応提案について
事例を提示しながら具体的に明確に記載してあります。
きっと「そういうことだったのか!」と思っていただけると思います。


5/20「ショーシャンクの空に」


5月20日の金曜ロードショーで「ショーシャンクの空に」が放映されます。

過去に記事を書いたこともありますが、素晴らしい映画です。
未見の方がいたら是非ご覧いただきたいと思います。

通い系施設で気をつけること

通い系施設の役割の一つとして
在宅で暮らし続ける ということがあると考えています。

主役は在宅

だとすると
通い系施設では
認知症のある方に頑張っていろいろな能力を発揮していただくか
あるいは
認知症のある方にリラックスできる場として過ごしていただくか
ということをまず最初に検討すべきだと考えています。

ケースによっては
介護力が限定的など
ご自宅ではゆっくりと休んでいただくことが最優先となる場合には
通い系施設で頑張っていろいろなチャレンジをしていただく

また
ご自宅でできることをできるだけ長く続けていただけることを優先する場合には
むしろ通い系施設では最大能力を発揮してもらうことよりも
リラックスして安心できるような場で過ごしていただく

その方にとって
通い系施設がどうあるべきか
という中身の位置付けを第一に検討・確認・共有すべきだと考えています。

それによって
声かけの段階づけ、接し方、提供するプログラム、全てが変わってきます。

ところが
通い系施設のその方にとっての位置付けが曖昧だったり
援助職側が良かれと思って単純に最大能力の発揮を要請するような
接し方やプログラム提供になってしまうと
通い系施設では問題がなくても
(正確には問題はあるけれど表面化しないために職員が気づけない)
肝心のご自宅で問題が起こっているー例えば、怒りっぽいという現れー
それが、環境設定の問題として捉えられ再検討されることなく
認知症の病状として捉えられてしまっている
ということって、なきにしもあらずなんじゃないかな?

どこかで大きな誤解があると思っていますが
それは、
「やらないと病状が進行する」
ということ。

やればいいってもんじゃない!
やることのマイナスだってあるのに!って。
と私は常々思っています。

刺激が少ないと認知症が進行する
という言葉も聞かれますが
微妙にあってて微妙に違う表現だと思っています。

「適切な刺激が適切にないことで認知症の進行が余計に進んでしまうこともある」
ということが本来だと考えています。

やり過ぎも、やらなさ過ぎもよくない。
その時その場において、適切かどうかが問われている。
だから、専門家が必要。

当事者として発信する先駆けとなったクリスティーン・ブランデン氏は
ことあるごとに、疲れやすさについて言及していました。
その時点でパワーポイントを作成して
大勢の聴衆の前で講演していた状態の方がです。

  ぜひ
  「私は誰になっていくの?」「私は私になっていく
  を読んでほしいと思います。
  ずいぶん前の本ですが、こんなにも明確に内面を言語化された本は希少です。
  日本の当事者が書いた本とは違う側面がたくさんあります。

傍目には目立たなくても
常に自身でできる工夫をしながら暮らしている
ということを私はたくさんの認知症のある方から教えていただきました。

ところが
多くの場合に、「認知症→能力低下→能力低下しないように」
という考え方がまだまだ残っていて
できていることの中にも、できないことの中にも、常に能力は発揮されている
という観点を持っている人は本当に少ないのが現状です。

このあたりは
身体の働きに言及されることなく
一気に高齢者の廃用モデルが浸透したこととも無関係じゃなくて
日本人は
「自分ではやろうとしないからやらせる」
「もっとがんばれ」
っていう精神論が好きな人が多いんじゃない?
って思ってしまいます。。。
だから、食事介助なんかでも
「食べさせる」人は多くても
「食べる援助をする」人は少ないし
その違いがわからないんじゃないかと思ってしまいます。。。

話が脱線してしまったので元に戻して。。。

通い系施設で
認知症のある方に頑張って能力発揮していただけるようにするか
能力を把握した上で敢えて発揮する機会を積極的に作るよりも
リラックスすることを主目的とするか。。。
それは固定的なものではなくて
流動的な変化するものだから
その検討・確認・共有化が本当に大事
だから、施設内スタッフはもちろん、ご本人やご家族、ケアマネさんや
他の利用サービス担当者も含めて本当に大事。

その上で
主役である在宅での暮らしぶりについてのフィードバックが大切で
良いことだけでなく
負担感のわかりやすい目安としての
疲労や怒りっぽさ、今までご自宅でしていたことを継続できているかどうか
などについては、関与する人みんなへのフィードバックと関与の再検討が必要だと考えています。

豚肉のトマト炒め

 


豚肉は下茹でしてアクをとります。
フライパンで炒めて
軽く焦げ目がつけます
次に薄切りにした玉ねぎを入れて火が通ったら
薄切りにしたピーマンを炒めて
最後にトマトソースを入れて
中濃ソースを大さじ1〜2杯ほど入れて炒め合わせたら完成!

我が家愛用のトマトソースはこちら


トマトソースがない時には
ケチャップを多めに入れてから中濃ソースを入れて炒め合わせます。

ケチャップやトマトソースは必ず肉や野菜をどけてフライパンに直接入れます。
ケチャップを炒めると酸味が飛んで味が濃くなって美味しいです (^^)