再配信開始!「摂食・嚥下5相で理解する食事中の観察ポイントとスプーンテクニック」


日総研出版さんのオンラインセミナー
 「摂食・嚥下5相で理解する食事中の観察ポイントとスプーンテクニック」 が再配信されました!

詳細・お申込は
上記の紫色の文字部分をクリックしてください。

このセミナーを受講すると
具体的に食事中の観察ポイントとその理由がわかるようになります。
不適切なスプーン介助によって変な食べ方になってしまうケースは多々ありますが
それらの変な食べ方になってしまう理由と
改善するためのスプーンテクニックについても具体的に説明しています。

自分で自分の介助方法を見直し、自己修正できるようになります。

本が完売してしまったので
食べさせるのではなく、食べることの援助をしたい、学びたい
と考えている方にオススメのセミナーです (^^)

神奈川県臨床作業療法大会 大会誌が公開されました


第6回神奈川県臨床作業療法大会の大会誌が公開されました!
_こちら_から、ご覧いただけます。

12月8日(日)に小田原駅西口にある
国際医療福祉大学小田原校本校舎にて開催されます。

ご参加は_事前登録制_です。
神奈川県以外の方でも神奈川県作業療法士会員以外の方でも他職種の方でも
参加費が変わりますが、ご参加いただくことは可能です。

私は14:30~15:50に
『なんちゃって目標からの卒業-自分自身に問い直す‐』というテーマで
目標設定についてお話させていただきます。
概要については_大会誌_をご参照ください。

オンライン研修の良さもありますが
直接会場でお会いできる対面研修も良きものですよね。

当日、お会いできたら
ぜひご遠慮なくお声かけください m(_ _)m
お会いできることを楽しみにしています!



スポンジセラピー


あちこちで
筋緊張が亢進した手指に対して
スポンジを握っていただくと有効!という記事を書いています。

ガチガチに硬くなってしまうと
手指を開排することができず
清潔保持が困難になってしまい
爪切りが大変になったり
臭いがひどくなったり
更衣の時に袖通しが大変になってしまいます。
もちろん、常時過緊張状態なので
ご本人が痛みで苦痛な状態を脱することが困難になってしまいます。

ひどくなると
手関節が掌屈位で前腕回内してしまい
自身の手で胸部を圧迫するような状態になり
手指だけでなく胸も痛いということも起こります。
どんなに辛いことでしょう。 

このようなケースって
実は過去に不適切なROM-Ex.を受けた結果だったり
巻きタオルや市販されている手指の拘縮予防クッションを不適切に使用した結果だったりします。
最近は流石に少ないと思いますが
私が若い頃には肩甲骨を動かさずにいきなり肘を伸ばすセラピストが結構いたのものです。。。

でも、そのような状態の方でも改善は可能です。
もちろん、強直してしまった関節を改善させることはできませんが
筋緊張の問題には対処可能で思っていた以上に可動域を改善させることができます。

どんなに強い亢進状態でも
どこかしら手指の間に隙間ができるので
その隙間に合わせてスポンジを挟みます。

ここで大切なことは
最初からいきなり良肢位、最善、最大可動域を狙わないことです。
段階的な改善を目指します。

でないと、過去に受けた不適切なROM-EX.と同じことをしてしまうことになってしまいます。
末梢を過剰に伸展させると中枢の屈曲を生じさせてしまうからです。

その方のその時の手指の状態に合わせて
優先順位を明確にして
スポンジを再作成していきます。

手指の形にスポンジの形を合わせることも大事ですが
同じように大事なのが、スポンジの反発性を適切に選ぶことです。

以前は
100均の台所用スポンジで作っていたのですが
お気に入りのスポンジが販売終了してしまったのと
男性など手の大きな方には適さないので
最近では車の洗車スポンジをよく使っています。
オートバックスやイエローハット、アマゾンでも購入できます。

お気に入りは、こちらのふたつ


黄色と黒色のツートンカラーのスポンジは反発性が高く
黄色のスポンジは、やや弱目になっています。
他にも多様なスポンジが販売されていますが
お店で購入するときに必ずスポンジの反発性を確かめてから購入していただきたいと思います。

中には反発性が弱くてスポンジセラピーには適さない商品もあります。
(元々の商品の目的が洗車なので当然ですが)


こちら↑のスポンジは
購入時には反発性がそれなりにあるのですが
(上記二つの商品の中間くらい)
水で洗って乾燥するとカチコチに固くなってしまいますので
スポンジセラピーには適しません。
(その代わり、スプーンの柄を差し込んで持ち手の工夫をすることがあります)

長期にわたって過緊張状態が続いていたような方
とりわけ、不適切な介入が続いていたような方に対しては
最初は、gentleな介入から開始します。
小さめに作って握りつぶされるくらいで構いません。
それでも筋緊張や可動域に変化を感じられると思います。
その後に優先順位を決めて反発性の高いスポンジを作成し
状態を確認しながら最終形態を決めていきます。

また、当然ですが
身体はつながっていますので
前提として、適切な全身のポジショニングが必須です。
どんなに適切なスポンジを提供できても
全身のポジショニングが不適切であれば効果が半減してしまいます。

適切にスポンジを作成・提供することができれば
ROMーEx.に時間を取られることなく、次のステップに進むことが可能となります。

再認を確認する尋ね方:懐メロ


再生と再認_については
既に記事にしてありますが、たくさん応用できます。
というか、ふだんの会話から評価できるように
知識を習得し、対応に活用することを奨励しています。

認知症の研修会は
どの職種でもよく開催されていますが
研修会でよくあるパターンは
医学的基礎知識を教科書的に説明するというパターンです。
残念なことに、多くの場合に、そこでとどまってしまっているように感じています。

知識は対応に活かすために学ぶものです。
認知症に関する知識が実際にどのように対応に活かせるのか、というところにまで
展開して説明されている研修会というのは非常に少ないものです。

重度の認知症のある方でも
再生はできなくても再認できる方はとても多いので
再生だけ確認するのではなくて再認の可否についてきちんと確認しておくことが必要です。

例えば
今の80歳〜90歳代の方は娯楽が少ない時代を生きてこられたそうで
歌、懐メロを聴いたり口ずさんだりするということが貴重な娯楽の一つだったそうです。

それを踏まえて
(歌は好きですか?)と尋ねると、大抵の方は「好きだよ」「好きですよ」と答えられます。
(どんな歌が好きですか?)(好きな歌手は誰ですか?)と尋ねると、口篭ってしまうことも多々あります。
そりゃぁ、そうですよねぇ。。。
毎日、歌に馴染んでいればまだしも、突然尋ねられて即答するのは難しいことです。
ところが、「相手は認知症だ」という事前情報があると
本来、誰にでも共通する「久しぶりに尋ねられたテーマには即答するのが難しい」
ということへの配慮がなされずに
「認知症だから答えられないよね」と思い込んでしまう。。。というのもまた非常に多いのです。

そこで私は
だいたいの年代をもとに有名な歌手名を挙げながら尋ねていきます。
90歳〜80歳代の方には、霧島昇・東海林太郎・藤山一郎・岡晴夫・こまどり姉妹・ミスコロンビア
80歳代〜70歳代の方には、石原裕次郎・フランク永井・管原都々子・美空ひばり・大津美子 などなど
有名どころの歌のタイトル、例えば
「旅の夜風」「目ン無い千鳥」「赤城の子守唄」「名月赤城山」「東京ラプソディ」「長崎の鐘」
「東京の花売り娘」「憧れのハワイ航路」「ソーラン渡り鳥」「悲しき子守唄」 などなど
を尋ねてみたり、有名なフレーズを歌ってみたりします。
そうすると、思い出せる方がた〜くさんいらっしゃいます!

これは何をしているかというと
再生の可否と再認の段階づけを確認してるんです。
聴覚情報だけでも再認可能なのか、視覚情報で可能となるのか、体験すると可能なのか

そうすると、関連事項も思い出しやすくなって
〇〇の歌はよく聴いてた、△△はあんまり好きじゃない、
と段々と答えが豊かになってくることも多々あります。

ふだん、言葉数が少ない方に尋ねて
「⬜︎⬜︎」と即答されることもありますし
80歳代の男性に尋ねて「キャンディーズ」と答えた方もいらっしゃいました。

再認を促すために
尋ねる時には、歌手名一覧や有名な歌のタイトルを一覧にしたものを見せながら尋ねます。
(視覚情報も同時に提供する)

再認にも段階づけがあるので
聴覚情報>視覚情報>体験 のどの段階で再認しやすいのかも確認しています。

こういった工夫をするとしないとでは答え方の難易度が変わります。
多くの人は再生の可否だけ確認して再認の可否を確認しようとしない
再認の可否を確認できる場面設定をしない
だから、答えを持っている人でも答える前の段階で止まってしまっていて
本当の能力を目にすることがないし、能力発揮できない。。。
どちらにとっても本当にもったいないことだと感じています。

知識は対応に活用するために習得するのであって
「聞いたことがある」というレベルでは対応に活用することは叶いません。

研修会で説明するときに
対応への活用の具体例や展開例を含めて伝えると
一層、基礎知識の理解が深まりますし
臨床場面で「やってみよう」と思えるようになるという声をよく聞きます。

教科書に書いてあることは読めばいいと思いますし
認知症の研修会は一時期に比し、もう飽和状態だと思うんですよね。。。
その次への展開が求められていると感じています。
知識をどのように対応に結びつけていくのか、
理念の具現化をするために最も必要な思考過程の明確化こそが
現場に必要で、なおかつ、求められていることだと感じています。

速報! 食事介助オンラインセミナー再配信


おかげさまでこちらの本は完売いたしました m(_ _)m
  
食事介助の基本をきちんと学びたいけど
本を読めなくて困っているという方にお知らせです。
  
日総研出版さんのオンラインセミナー
「摂食・嚥下5相で理解する食事中の観察ポイントとスプーンテクニック」の
10月28日(月)から再配信されることが決定いたしました!

認知症があってもなくても
生活期にある方への食事介助は多くの課題を抱えています。

「何を」「どのように」食べていただくか、どのように援助するか
というのが食事介助ですが
多くの現場では、いつの間にか
「食べることの援助」から「食べさせる」ことにすり替わってしまっています。

職員の多くは、善意で関わっているのに
なぜこのようなことが起こるのか
もちろん、日々の忙しさという要因はあると思いますが
実は、それ以上に
食事介助は食べ方を観察しながら介助するのだ
という基本をきちんと教わっていないということが最も大きな要因だと考えています。

言葉としては
「食べ方をよく見て相手に合わせて介助する」と抽象的には聞いても
「食べ方」を「よく見る」とは
具体的にどこをどのように観察することなのか
どのような食べ方はどのような介助方法によるものなのか
どのように修正したら良いのか

という具体的な指導は、ほとんどの人が受けていないという現状があります。

だから
今、目の前にいる方の食べ方をポイントを押さえて観察ができない
食べ方を見るといっても、ムセの有無しか気に留めることができなかったり
自身のスプーン操作を適宜修正することができないのです。

これは、本当に由々しき事態だと思いますが
逆に言えば、だとしたら
食べ方に関して、きちんと観察のポイントを学べば良いだけだし
スプーン操作の具体的な修正方法を学べば良いだけなのです。

巷間言われているように
歳をとって嚥下機能が落ちて誤嚥。。。
というケースは実は少なく
咽頭期の問題は口腔期に引きずられて二次的なもので
生活期にある方の食べ方の本質的な問題は
口腔期にあることが大多数で
しかも口腔期の能力は多くの場合改善可能です。

多くの生活期にある方
重度の認知症のある方でも
私はたくさんの方の食べ方を改善してきました。
それらの体験をもとに、具体的に明確にご説明いたします。

明日からの臨床で
食べ方を観察できるように
自身のスプーン操作を適宜修正できるようになるのが
こちらのオンラインセミナーです。

オンラインセミナーの詳細は、後日改めてこちらでもお知らせいたします。

防げるシリーズ:美容院脳卒中症候群

美容院脳卒中症候群(スタンダール症候群)は
美容院業界では対策がとられているようですが
高齢者施設では、そこまで注意喚起がなされていないようにも思います。

美容院脳卒中症候群とは
長時間の頸部圧迫や上方注視によって
後頸部にある椎骨動脈を圧迫してしまうことによって
めまい、ふらつき、手足のしびれやひどい時には脳梗塞を起こしてしまうことを言います。

高齢者施設でよくあるケースが
普通型車椅子に乗車している方が
頸部後屈位のまま長時間居眠りをしているというケースです。

認知症が重度になると
手足のしびれを言語化できないことも多々ありますので
職員が予防的に対応できないと片麻痺がいつの間にか生じている
ということも起こり得ます。

このような姿勢で居眠りしていたら
ベッドで臥床を促したり
ベッド臥床が難しい場合には、
ヘッドレストを後付けしたり
ヘッドレストがついているタイプの車椅子に変更することによって
予防するように気をつけたいものです。

防げるシリーズ:下垂足

  
たまに見かける下垂足
足関節を背屈しようとしてもできません。
圧迫による腓骨神経麻痺による場合は
長時間の横坐りや椅子で足を組んだまま長く座っている方に起こることがあります。

認知症が重度になると
ご本人は下垂足の自覚がなくとも
無意識に股関節や膝関節を過剰に屈曲する代償歩行をしています。

認知症が軽度までの方なら
プロフッター を装着してもらうことも可能ですが
重度になると説明した意義を忘れて外してしまい装着継続が困難になったりします。

代償歩行ができるとはいえ、歩行時の転倒リスクはありますから
予防できるに越したことはありません。

ただし
足を組んで座るという座り方の癖を直すというのは
これもまた難しいものですから
長時間、足組み座位が連続しないように
体操やトイレ誘導など、立ったり足を動かす機会を作ることで
腓骨神経の長時間の圧迫による麻痺を回避させる工夫をする方が現実的だと思います。

  

防げるシリーズ:下垂手


移乗動作や寝返りが全介助でも食事は自力摂取している方が
突然、下垂手になってしまうこともあります。
手関節を背屈しようとしてもできなくなってしまいます。

このようなケースで圧倒的に多いのが
完全側臥位による橈骨神経麻痺です。
  
「褥瘡予防のために仙骨部を除圧しなきゃ」という善意かもしれませんが
完全側臥位は非常に危険です。

体位交換・ポジショニングに関する誤解もまだまだ多いようですが
1)完全側臥位はとらせない
2)側臥位で下になった上肢は必ず体幹から引き出す
3)肩甲帯〜骨盤帯をクッションで支える
という側臥位設定時の注意を守っていただきたいと思います。

橈骨神経麻痺は、圧迫の程度や持続時間によって回復までの時間は様々です。

一番、問題になるのが食事摂取です。

食事は、ご自身で自力摂取できていた方なのに
下垂手になると摂取困難になってしまいます。
認知症がないか、あっても軽度であれば
一時的に非利き手を使用したり
手にカフを巻きつけて代償的に食べたりもできますが
認知症が重度になってくると
食べ方を変更することは困難になり
下垂手の状態で以前と同様に食べようとして食べられず
辛い思いをされることになります。

高齢者の下垂手は
橈骨神経麻痺は完全側臥位が原因のことが多く
(もちろん、その他の原因によっても起こりますが)
その場合は職員の側にありますので予防可能なことが多いのです。

上肢圧迫がないのに橈骨神経神経麻痺が起きていたら
すぐに整形外科を受診していただきたいものです。

透明のコップ


ダイソーさんで購入した、透明のコップです。

認知症があると、いろいろなことを忘れてしまいますが
目で見てわかるチカラは、かなり保たれています。

ところが
高齢者施設や病院では不透明なコップを使用していることが多いですよね。

近時記憶が低下していると
水分摂取を促しても不透明なコップだと
飲み残しがあるということを忘れてしまいます。

透明なコップだと、コップにまだ飲み物が残っているということが一目瞭然
飲み残しがある→飲む という
環境認識→判断→行動の一連の過程を職員の声かけではなく
認知症のある方の視覚理解を活用する
環境調整によって援助することが叶います。

「水分摂取に促しが必要」な方の中には
「飲みたくない」のではなくて
「飲んでいたことを忘れてしまう」
「飲み終わっていないことを忘れてしまう」
「コップの中に飲み物が残っていることを忘れてしまう」
というケースも多々あります。
そのようなケースに有効なのが、視覚理解に働きかけるという環境調整による工夫です。

 


繰り返しわかり直す


同じコトを繰り返しわかり直す
理解の深度が深まっていくということを何度も何度も実感しています。

食事介助において
スプーン操作の重要性を私が訴え始めたのは30年以上前になります。
その考えは今もなお変わることはありませんが
当時よりももっと深くその意義が理解できるようになりました。

当時から講演では体験学習を提案していて
その体験学習のキモは今も変えてはいませんが
細かな配慮や環境設定の工夫を積み重ねて
より良い体験学習が提供できるようになってきていると自負しています。

講演での伝え方も
より印象に残る伝え方や
より明確な伝え方の工夫ができるようになってきていると自負しています。

どのように場面設定をするのか
どんな言語的説明、視覚的説明を提示するのか
それらを考える過程において
フッとパワーワードが浮かぶこともよくあります。
でも、「ここでパワーワードが欲しいな。どんな言葉にしようかな。」
と考えたことは一度もありません。

確かに「書く」機会は多かったと思います。
日々の辛さにやむにやまれず15年以上個人のブログを書き続けてきたことや
神奈川県作業療法士会のウェブサイト管理委員会のお仕事や
県学会広報部や県士会理事の時に立ち上げた複数のコンテンツの作成を通して
培われてきた部分もあると思う。

明確な言語化は明確な認識と関係しています。
実習指導の時に「わかっているけど書けないだけだから気にしないでいいよ」
と学生に声をかける人にたくさん出会いましたが
内心、それは違うと思っていました。

わかっているつもりになっているだけだから書けないのだと。

若い頃に
転倒している方を発見して、ひやりハットを書こうとして
体幹のどちらが下になっていたのか
下肢はどういう状態だったのか
書けなくて困ったという体験をしたことを覚えています。

見れども観えず
になっていたのだと。

もちろん、究極、言葉にできない部分もあると感じていますが
それは、言語化を突き詰めていった人がようやく言えることだと思います。
わかっているつもりから卒業しようと今でも心がけています。

そうすると
わかっていたつもりだったことが
確かにそうなんだけれど、もう一段明確に深くわかり直す機会に遭遇したりします。

たとえば
食事介助において
上の歯でこそげ落としたり、スプーンを口の中に差し入れてしまうことの弊害が
準備期の機能を廃用に陥れるだけでなく
口腔期の機能をも廃用に陥れてしまうことを深くわかるようになったことがあります。

不思議なもので、タイミングがあるんですね。

ずっと探し求めていた言葉や概念にふっと遭遇する
私にとって必要な体験ができるような状態像の方に出会う
見れども観えずになっていたことが明確に観えるようになる
一般化・抽象化の深度が深まる

もしかしたら、実は、タイミング自体はずっとあって
それこそ、私が気づけていなかっただけかもしれないのですが
私が実感できるタイミングで起こるように感じています。

繰り返しわかり直すことを通して
観察の深度が深まるし
観察の範囲も広がります。

  時には
  表面的に不合理な思いをする体験にも遭遇しましたが
  後になって振り返ってみると
  思いもよらないメリットを享受する機会だったことがわかったりします。
  その後の展開も大きく変わりました。
  一見、悪いことに見える良いことだったというわけです。
  そして、良いことに見える悪いこともありました。

  「Connecting the dots」「塞翁が馬」本当にそうだなぁ。。。と思います。

  知や力の問題もずっと考えさせられてきました。
  結局は、扱い方の問題で
  知や力に引きずられることなく自分がしっかりしていれば良いけれど
  知や力の持つパワーの底知れなさに
  抗いきることの困難も少しはわかるようになりました。
  (お金持ちや名声が高まると、ここにお金や名声のパワーも加わるのでしょう)
  このことについては、いずれ記事にしたいと思います。

繰り返しわかり直す体験をしていると
(良い意味でも悪い意味でも)五十歩百歩なのかな?と思ったり
志さえ曲げなければ、
必ず自身の成長につながる機会に出会うことができることを実感でき
一見、悪いように見える体験に遭遇しても
過剰に落ち込むことなく(落ち込む自分を否定はせず)
その体験の意味を活用しようという気持ちになれますし
現実的にも神様からのプレゼントと思えるような体験が巡ってきたりします。