ポジショニングに関する現場あるあるの誤解2


自分が気になるところしか見ていない。
しかも、そこを直そうとしてクッションを当てる
という思考回路は
メタ認識として
認知症のある方のその他の生活障害やBPSD、食事介助に関しても言えることです。

膝を伸ばそうとして、目一杯にクッションを当てるけれど
クッションを外せば、一気にギュッと膝が曲がってしまう状態を
必ず自身の目で見ているはずなのに疑問を抱けない。。。

だって
クッションで見た目を誤魔化してるだけじゃん?
一生懸命続けてもどんどん筋緊張が亢進し変形拘縮が悪化し
クッションを当てるのも大変になっていくだけじゃん?

そんな方でも
全身のアライメントをきちんと観察し
何が起こっているのか
その方にとってのキーポイントを洞察できれば
クッションをどこにどのように当てたら良いのかが
一本道のように浮かび上がってきます。

そして
設定直後から筋緊張が緩和して
今までびくともしなかった膝が力を入れずとも開くようになります。

そういう体験を積み重ねると
間違ったポジショニングで
対象者の方の状態を悪化させてしまうことが起こり得る。
ということが実感としてわかるようになり
自身の関与の適切さを問い直さざるを得なくなります。

間違ったポジショニングとは
気になるところを修正しようとして最大可動域いっぱいにクッションを当てる
ようなやり方です。

間違ったやり方をしてきてしまった方でも
ちゃんと教えてもらうことでちゃんと実践し直すことができるようになります。

そして
ポジショニングをきっかけとして
認知症のある方への常識的に定着しているいろいろな方法論を
見直すことができるようになります。
つまり、メタ認識の変換が起こるのです。

6月29日の研修会では
実際の事例の写真を見てもらいながら具体的にご説明します。
お申込み・お問い合わせは、ー こちら ーをご参照ください。

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