コールスローサラダ

 

 

暑い日やこってりしたものを食べた後など
さっぱりキャベツのコールスローが食べたくなります。

1)キャベツとキュウリを千切りにして
2)塩をしてしばらく置いてから水気を絞り
3)マヨネーズにお酢(ミツカンのカンタン酢を愛用)を混ぜて
  完成!

お酢を効かせたい時にはちょっと多めに
まろやかに食べたい時にはお酢を少なめにと
その時の気分次第で加減してます(要はテキトーでも美味しい)

にんじんやハムの千切りを入れたり
ツナやコーンを入れたり
ちくわの薄切りを入れたり

茗荷の千切りとわさびとお醤油
柚子胡椒を加えても美味しい

 

タンドリーチキン

 

 

私はタンドリーチキンが大好き
まさか自分で作れるとは思っていませんでした。
ネットで見つけたレシピです (^^)

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                           ・
 ・   材 料                     ・
 ・                           ・
 ・ 唐揚げ用鶏肉           500g        ・
 ・ プレーンヨーグルト       大さじ 3     ・
 ・ ケチャップ           大さじ 2     ・
 ・ オリーブオイル         大さじ 2     ・
 ・ カレー粉            大さじ 1     ・
 ・ チューブのにんにく・しょうが  2押しくらい    ・
 ・                           ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1)鶏肉に塩・胡椒で下味をつけます。
2)ジップロックにすべての調味料と鶏肉を入れて混ぜ合わせます。
3)冷蔵庫で半日〜1日寝かせておきます。
4)フライパンにオリーブオイルをひき
  鶏肉を入れ蓋をして火を通しながら両面を焼きます。
5)少し焦げ目がつくくらいが美味しいです (^^)

 

「ボタンかな?」

  

 

重度の認知症のある方に
遂行機能障害だけが単独で起こることは稀です。

標準化されたものではありませんが
上記のような場面設定*をすると遂行機能障害をクリアに観察することができますし
遂行機能障害に反映されている、その方の能力と特性も洞察することが容易となります。

  * 考案した時に考えたこと
   1)失敗やできないという不安や混乱をきたしにくいように
     鉛筆を使わない
   2)構成障害を除外して遂行機能障害を観察したい

 

例えば、こんなふうに現れます。
指示としては「この線の上にシールを3枚貼ってください」とします。

1枚目のシールはすぐに貼ることができます。

2枚目のシールを貼ろうとしますが…

じっとシールを見つめています。

シールを眺めて考えています。

シールを襟元へ持っていって首を傾げています。

遂行機能障害とは
意図・計画・立案 / 実行・評価・修正 / 目標保持
のいずれか、もしくは重複した障害のことです。
これらの場面にどんな風に反映されているのか、説明します。

「シールを3枚貼る」という指示の理解はできますから
1枚目のシールはすぐに貼ることができました。

 意図・計画・立案 / 実行・評価・修正 / 目標保持の
            までは可能ということを意味していますが

  
 2枚目のシールをつまんだ後でシールを持ったまま考えています。
 「これをどうするんだっけ?」
 「これは何だろう?」
 目標保持ができないことを意味していますし
 この時に手にしたシールだけに注意が固着していますが
 もしも、机の上にある台紙や他のシールを見直したら
 何をするか思い出す(再認)ことができたかもしれません。
 ところが、手にしたシールだけに着目して
 襟元に持っていったということは「ボタンかな?」と考察したことを意味します。

   つまり、評価・修正 / 目標保持が困難ということを示しています。


 でも首を傾げているということはボタンに似ているけれどボタンでもないらしい
 と感じてもいることを意味しています。

 ここで、下の図をご参照ください。
 この図は、認知症のある方は単に能力が低下しただけではなく
 能力があるからこそ不合理な言動となって現れることの機序を私が提唱しています。
 

 

 

イマ、ココにある「丸くて薄いもの」を感受することはできる。
それが何なのか、参照するのがイマではなくカツテの記憶に依拠して
「丸くて薄い」→「ボタン」かな?と考えています。

でも、ボタンにしてはおかしいな?とも感じるので
首を傾げているというわけです。

この場面を見て
「シールを3枚貼ることもできない」
「認知症だから仕方ないよね」で終わってしまうのか
それとも、シールを3枚貼れずに襟元に持っていくこの場面から
その方の遂行機能の障害も残っている能力も洞察することができるのか
それは大きな違いです。

知識がなければ観察できない。
「見れども観えず」になってしまいます。
知識があれば
そして洞察力を磨けば
同じ場面から広く深く、
その方の障害も能力も特性も把握することができるようになります。

 

チキンのトマト煮 

 

 

鍋にお任せしておけば出来上がります。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                           ・
 ・   材 料                     ・
 ・                           ・
 ・ 鶏肉         500g              ・
 ・ 玉ねぎ        1/2個              ・
 ・ えのき        1袋             ・
 ・ トマト缶       1缶             ・
 ・ コンソメ        適宜             ・
 ・                           ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1)鶏肉を下茹でしてアクを取ります。
2)深めのフライパンに
  オリーブオイルを少し入れて、ニンニクを炒めて香りを出したら
  下茹でした鶏肉を皮から焼きます。
3)スライスした玉ねぎを入れて火を通す
4)えのきも入れてざっと混ぜ合わせてトマト缶を入れる。
5)鶏肉がかぶるくらいの水を入れて煮立てます。
6)アクが出なくなったらコンソメを少し入れて煮詰めます。
7)最後に味見をして塩・ケチャップ・醤油で味を整えて完成

「バランスボール」

 

 

バランスボールは、本来の目的とは別に、いろいろと活用できます。
重いので持ち上げて投げることは難しくても
大きくて鮮やかな色で動きもゆっくりしているという特性を利用します。

1)キャッチボール
  ・ノンバーバルな「やりとり」として
   視覚的に注意を引きやすい、維持しやすい
   また、転がせる、弾ませるということは動作的にも行いやすく
   失敗しにくい動作でもあります。

2)キャッチボールの展開として(座位や立位のバランスの練習)
  ・動きがゆっくりしていてコントロールしやすいので
   支持基底面に収めるか、少し外してみるかというコントロールがしやすく
   比較的ボールの軌道を予測しやすいので受け止めることが容易です。
  ・ボールを弾ませる、転がすなどの視覚ー体性感覚の段階づけも自然です。

3)コグニサイズとして
  「あんたがたどこさ」を歌いながら
  ボールを床に突いたり、左右の手で交互に突いたり、受け渡しをしたり
  ボールを突きながら歩いていただいたりと展開に幅があります。

 

南瓜サラダ

 

 

煮物もいいけど、たまには違う食べ方も。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                          ・
 ・   材 料                    ・
 ・                          ・
 ・ 南瓜         お好きなだけ        ・
 ・ マヨネーズ                    ・
 ・ ヨーグルト      なくても可         ・
 ・ 干しぶどう      なくても可         ・
 ・ きゅうり       お好みで          ・
 ・ ハム         あれば可          ・
 ・ 玉ねぎ        あれば可          ・
 ・                          ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すごく簡単で食べやすくて美味しいサラダです。
さっぱりした洋風の味付けなので食べ過ぎ要注意 (^^)

  
かぼちゃの皮をむいて一口大に切ってからいったん下茹で茹でこぼしてアクを取ります。
かぼちゃが浸るくらいに新しい水を入れてコンソメを少々(小さじ1くらいかな?)
水気がなくなるまで煮詰めてからマッシャーで潰します。
温かいうちに好みの量の干しぶどうを混ぜ
マヨネーズ大さじ1・ヨーグルト大さじ2くらいの割合で全体を混ぜ
冷やして出来上がり〜!

玉ねぎの薄切りをかぼちゃと一緒に煮たり
全体を混ぜ合わせる時にハムを入れても良いかも。
調味料の割合は、お好みで加減してください。

 

豆腐肉巻き

ネットで見つけたレシピです。
こってりゴッツリ食べたい日にオススメ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                           ・
 ・   材 料                     ・
 ・                           ・
 ・ 豚肉                         ・
 ・ 豆腐(拍子型に切り豚肉の枚数分)          ・
 ・ 大葉(豚肉の枚数分)                ・
 ・ 片栗粉             適宜        ・
 ・ 味噌              大さじ 2     ・
 ・ 醤油              大さじ 1     ・
 ・ みりん             大さじ 1     ・
 ・ 酒               大さじ 1     ・
 ・ 砂糖              大さじ 1     ・
 ・ にんにく            お好みで      ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

1)豆腐は水切りしてから片栗粉をまぶします。
2)豚肉に大葉と1)をのせて丸めて端を下にしておきます。
3)フライパンにごま油をひき、2)に軽く焦げ目がつくまで焼き
  火を通します。
4)調味料をフライパンに入れて豚肉に絡めて出来上がり!

 

「2階はどこ?エレベーターはどこ?」

 

 

お風呂上がりのXさんに尋ねられました。
「2階はどこ?エレベーターはどこ?」

今、Xさんがいるのは施設の1階です。エレベーターはありません。
「ここは平屋なので2階はないんです。」
そうするとXさんは「そんなはずはないんだろう!」と怒り出してしまいました。

ここだけ、切り取って
「怒りっぽいXさん」とレッテルを貼ったり
「エレベーターなんてあるわけないじゃん」と否定したり
「認知症も相当進行しちゃったんだね」としたり顔で言ったり
「申し訳ありません。エレベーターはないんです。」と謝罪しても
Xさんの困りごとを解決することはできません。

対人援助職のプロとしては
表面的な現れだけを切り取って対応するのではなくて
Xさんに今何が起こっているのかを観察・洞察することから始めます。

「2階はどこ?エレベーターはどこ?」

この言葉には
Xさんの混乱も能力も反映されています。

Xさんは何か用事があって2階に行きたがっている。
その2階に行くにはどうしたら良いか、道順を尋ねている。
これだけ広いスペースがあるのだから、きっとエレベーターがあるはず。
あ、職員らしき人がいるから聞いてみよう。

たぶん、このような思考過程を経て冒頭の言葉の発言となったのだと思います。

つまり
今いるこの場所と以前にいたどこかの場所とを混同している(場の見当識障害)
「広いスペース→エレベーター」(視覚的理解→状況推測力がある)
誰でもいいわけではなく職員に尋ねる(人物の見当識が一部保持)

このような時には
「2階に行きたいんですね?」
「2階のどちらに行きたいんでしょうか?」
「2階にどんな御用でしょうか?」
と尋ね直します。

するとXさんは
「部屋に行って上着をとってこようと思って」と答えました。
あぁ、そうか!と思い
「それではお部屋までご案内します。」と
お部屋に誘導してXさんは上着を着るという目的を達成し
「どうもありがとう」と言われ、怒ることは無くなりました。

ここでXさんのもう一つの障害が明らかになりました。
視空間認知障害があるということです。

Xさんは普段なら、自室と食堂を迷わずに行き来することができますが
週に2回しか入らないお風呂場と自室との位置関係がわからなかったのです。
 
さらに場の見当識障害が加わって
状況推測力があるからこそエレベーターという結果として余分な表現になり
コミュニケーションの行き違いのような形になってしまったのだ。

認知症のある方はこのように
手段を尋ねることがよくあります。
その時に表面的に答えても、往々にして困りごとは解決されません。

「2階はどこ?」という手段で尋ねられたら
「2階のどちらに?」「2階の御用は?」と本来の目的を尋ね直します。

そうすることで行き違いなく、本当にしたいこと
Xさんの場合には
2階に行きたいのではなく
自分の部屋から上着をとってきたい
を明確化することが可能となります。

「2階に行く」のはXさんにとっての手段であり
本当の目的は「上着が欲しい」ということです。
本当の困難は「自分の部屋がわからない」です。

手段で尋ねられたら目的を尋ね直す
ことによって、視空間認知障害が明らかになったケースです。

 

「家に帰る!」

 

 

病状が進行すると
自分の家にいるのに「家に帰る!」と言うこともあります。

「ご自身の実家=自分の家」なので、
「今の家=自分の家ではないという意味になります。

症候学的には
場の見当識が混乱しているということの現れです。

このような状態像が常時起こるわけでもなく
一度現れたからといって継続するとも言い切れません。

  こういった混乱の機序について思うところはありますが
  もう少し整理してから別のところで記載する予定です。
  おそらくキーワードとしては
  不安感、投影、意識の階層性ということだろうと考えています。

対症療法的には
お茶を出して一息ついていただくとか
一緒に歩いて納得を待つ、動作干渉・時間干渉によって忘れていただくと
いう対応が為されることが多いのだろうと思いますが
根本的には
バリデーションが一番有効だろうと思っています。

混乱を納めるためにバリデーションをするのではなくて
混乱するくらい不安な気持ちを安全に表出することを援助することによって
結果として混乱が治まっていくということが大切なのだと考えています。

 

椅子に座ることができない

 

 

即時記憶障害の現れ方の一例について、ご説明します。

たとえば
診察室に認知症のある方が来られて
椅子に座るように勧められた時に
目の前に椅子が見えるので「この椅子に座る」ということを認識できます。

ところが
椅子に座るためには身体の向きを変えなければならず
この「身体の向きを変える」という動作をすると(動作干渉)
椅子は視界から消えています。
 
即時記憶が低下していると
「椅子に座る」ということを動作干渉のために忘れてしまいます。
また、視界に椅子が見えないので「椅子に座る」ということを再認することもできません。

この時にドアが見えれば
ドアに影響されてそちらに向かって歩き出してしまう場合もあります。

また、そこまでいかずとも
「座ってください」と言われても
この方にとってみたら、椅子は存在しない(見えないから認識できない)のですから
いくら言葉を重ねて説明されても座ろうとはしないでしょう。
何もないところに座ったら、ひっくり返ってしまうと思うからです。

このような時には
「認知症だから椅子に座ることもできない」と
表面的な事象にとらわれずに
表面的な事象に反映されている障害と能力を観察・洞察すると
適切な対応をとることができます。

椅子は見えなくて認識できなくても
お背中に手を当て
膝裏に椅子を当てると
触覚から「支えられている」「後に何かある」と感じることができます。
その上で「ご着席ください」と言われれば座ることを試みることができます。

  ここで大切なことは順番です。
  「座って」という言葉よりも
  触覚刺激としての背中に手を当てること、膝裏に椅子を当てることを
  先に行ってから、言葉で伝えます。

即時記憶は低下していても
五感や体性感覚といった環境刺激を感受する能力は保たれています。

言葉だけに頼るのではなくて
能力に働きかける。

そのためにも
表面的な事象だけをみて、表面的に対応を考えるのではなく
表面的な事象に反映されている障害と能力を観察・洞察することが大切です。