簡単チキン南蛮

 


1)パプリカ・ピーマン・玉ねぎなどお好みの野菜を細く切ります。
 
2)我が家は肉は下茹でする派なので
  鶏肉を下茹でしてから、塩こしょうをして袋に入れて冷蔵庫に入れておきます。
   ここまでを朝やっておけば、夕方帰宅後は火を通すだけ
 
3)下味のついた鶏肉に片栗粉を塗します。
   鶏肉の入ったビニール袋に片栗粉を入れて袋を膨らませて数回振ると
   簡単に片栗粉をまぶすことができます。

   洗いものも減ります。
  
4)フライパンで鶏肉を揚げ焼きにします。
  表面がカリカリに焼けたら器に移して、味ぽんを回しかけます。
  
5)フライパンをさっと拭いてから野菜を炒めて
  味ぽんで軽く味付けします。
  
6)鶏肉の上に野菜を載せれば出来上がり!

7)茹で卵をみじん切りにして
  レンチンした玉ねぎのみじん切りとマヨネーズを混ぜ合わせたものを
  鶏肉の上に載せて野菜は別添えにしても美味しい (^^)

 

 


  

その人らしさとは何か?

 


前の記事で
その人らしさとは何か?
どのような言動がその人に寄り添ったケアで
どのような言動がその人らしさを大切にしていないことなのか
ということを記載しました。

「個性を大切にしましょう」
というスローガンを大々的に張り出しているのに
発言した子どもの後に
「同じで〜す」と声をそろえて唱和させていた
という息子の小学校の授業参観の様子も記載しました。

じゃあ、私はどうするのか?
どのように考え
どのように対応するのか?
頭の片隅に置きながら
日々の実践を重ねることで
明確な言語化と実践の修正、
観察・洞察の深化を繰り返すことになったように感じます。

その人らしさとは何か?

その人らしさとは特性である。
特性とは何か?
特性とは繰り返し使ってきた行動のパターンである。

だから
特性の把握のためには行動のパターンを観る。

ご本人やご家族に
若い頃に好きだったことや趣味や仕事を尋ねる時には
どんな能力を要請される趣味・仕事だったのかを考える。
繰り返し発揮された能力を知ることになるから

聴取できない時には
現在の行動のパターンを観る
できることをどんな風に為すのか
できないことにどんな風に挑戦し、どんな風に失敗してしまうのか

行動のパターンも
状況ごとに観察する

他者への対応の仕方
職員への対応、他の患者さんへの対応
対象への取り組み方を観る
異なる場面、異なる対象への取り組み方

それらを総合すると
自然とその人の特性が浮かび上がってくる

浮かび上がってきた特性は対応に活用する

繰り返し発揮してきた行動特性の良い面を
今の状態で良い方向に発揮できるようなActivityを選択・提供する
リハの場面では、その方の他者への対応を私も同じように反映させて表現する
対象への取り組み方に応じて、難易度や対応を工夫し配慮する

そのような対応ができるようになると
その方の言動の意味がまた一段深いところでわかるようになってきました。

人によって
同じ場面・同じ対象者・同じ時間でも
得られる情報の深さや広さが異なることは当たり前のことです。

認知症があってもなくても

日々の臨床でもそうですし
講演を聴く場面でも同じです。

語るに値する意思と体験と
聴くに値する意思と体験とが
その場面の下支えとなって現れる

どれだけ、それらに触れられるのかということも人それぞれ

人は見たいように世界や他者やモノゴトを観る

その人の在りように応じて世界が現前する

その人らしさとは何か?

その人が繰り返し使ってきた行動のパターン
そこに疾患としての障害や老化としての困難も加わりますから
疾患や障害の知識がないと
あるいは疾患や障害の知識に基づいた観察・洞察ができないと
行動のパターンを見誤る
ということも起こってきます。

だから
知識は大切
概念の本質を理解するということが大切

その上で
究極的にはわからない
ということを踏まえて
「はずさない」ように接する
ことが重要なんじゃないかなとと考えています。

  


生きてきたように年老いていく

 


たくさんのお年寄りと接してきて思ったことは
生きてきたように年老いていく
ということです。

認知症の症状が前面に出てくると
一時はその人らしさが覆い隠されてしまうこともありますが
見えなくなっただけで損なわれることはない
と感じています。

逆に言えば
ないものはない
 
年老いてどんなに自由になる時間が増えたからといって
やってこなかったことができるようにはならない
ということです。

どんなふうに生きてきたのか
ということが凝縮されるのが老年期
良いも悪いもなく
一人の人間の生き様を見せていただいていると感じます。

ただ
ご家族の方とお話して思うことは
ご家族の前では見せていなかったその人の姿というものが
結構あるんだなーということです。

例えば
〇〇という歌がお好きなようで歌詞もはっきり口ずさんでいたとか
懐メロはお好きなようで歌えない歌はないくらい
いろいろな歌を口ずさんでいます
とご家族にお伝えすると
「えぇ〜!家では鼻歌歌っている姿を見たことない」
「本当ですか?歌声なんて聞いたことがない」
と言われることも少なくありません。

きっと
「自分」である前に、「親」として、ご家族に接していたのかな?
そんな風に感じます。

「その人に寄り添ったケア」
「その人らしさを大切に」
とはケアやリハの分野ではよく聞く言葉ではありますが
抽象的・総論的に語る人は多くても
実際にどのように対応することなのかを
具体的に紹介しているものに遭遇したことはありません。
 できることをしていただく。。。という文言にはよく遭遇しますが
 それはちょっとズレているんじゃないかな。。。

そのようなスローガンを目にするたびに思い出すのは
私の息子が小学生の頃のことです。
授業参観に行くと
教室には「個性を大切にしましょう」と大きな紙に書かれたものが
正面の黒板に張り出されていました。
授業が始まると
先生の質問にたくさんの子どもが一斉に手を挙げます。
指名された子が答えると
他の子どもたちが声をそろえて一斉に「同じで〜す」と答えました。

。。。^^;

言行不一致とか
高い理想を掲げてもやってることは真逆のこととか
しかもその自覚がないとか
本当に怖くなりましたが
現場あるあるだよなーとも思いました。

その人らしさとは何だろう?
どのような言動が寄り添っていることで
どのような言動が寄り添っていないことなんだろう?

真っ当に考えると
つまり、具体的に考える
とても難しいことではないでしょうか?



履物選択条件:ご本人の好み

  


履物のタイプが決まったら
色やデザインに選択肢がある場合には
カタログをお見せしながら
必ずご本人に希望を尋ねるようにしています。

好きな色、嫌いな色がある方の場合
どんなに必要で有効な履き物であったとしても
「こんな派手な色は嫌!」
「こんな柄は嫌!」
という理由で絶対に履いていただけないこともあります。

私たちにだってありますよね?
好きな色、嫌いな色
(なんでもいいよっていう人もいると思いますが)
そんなことにならないように、選べる場合には選んでいただくようにしています。
 
選択肢のない場合というのは、
(最近はそういうケースはほとんど遭遇しないものですが)
たいてい、黒などの無地というケースが多いので
お見せする時に、「この靴はこの色しかないので」とご説明しますし
絶対に嫌ということにはなりにくいようです。

履物選択条件:経済面

 

 
履物を新規に購入してもらう必要のある時には
ご本人・ご家族の経済面も考慮します。

介護用品の選択肢は本当に増えていますが
市販品に比較するとそれなりのお値段がする場合もあります。

ご事情のあるケースもありますので
購入依頼もしくは代理購入のご連絡をする前に
必ずPSWや受け持ち看護師に確認をしています。

移動能力・靴の扱い方・安全性を踏まえて
何を優先するか、代替できる方法も検討して
その上で対応するようにしています。

経済面で余裕のある方の場合でも
購入したは良いけれど使えなかったでは申し訳ありませんから
購入して良かったと思っていただけるように
特に事情のあるケースの場合には気をつけるようにしています。

 


履物選択条件:日中夜間の行動範囲

  


独歩でも車椅子でも
日中の移動距離、夜間のトイレ覚醒の回数などの確認もしています。

移動距離が長く
移動頻度が高いほど
歩き方の安定性と共に
履物の安定性も求められます。

逆に移動範囲が限られていて
移動頻度も少ないようであれば
安定性よりも快適性を優先することの方が多いです。

足がむくんでも窮屈でないもの
足あたりの柔らかいもの
具体的には、あゆみシリーズ
「 チャルパー 」
「 チャルパーII 」
などはお勧めです。

履物選択条件:靴の着脱能力

靴の着脱をご自身でできるのか、どうかの確認も必須です。

身体的な面と認知面との両面で確認するようにしています。
認知症のある方の場合、できることが変動することも多々ありますので
変動の幅も確認しておく必要があります。
でき方をよく観察して、必要であれば自助具や環境設定の工夫も考慮します。

身体的な面で
一人では履けない場合でも
柄の長い靴べらがあれば履けることもあります。

認知面では
左右を間違えてしまう方の場合には
靴と靴を離して置いておいたり
靴の中敷きをカラフルな色に変えておくことで
間違えにくくなることもあります。

介護シューズの選択肢も増えて
足にゆとりを持たせるために
ベルトやマジックテープで甲を覆うタイプが多くなっています。

ところが、認知症があると
ベルトやマジックテープをきちんと扱えない
ベルトを止めずに歩いてしまう方もいるので
ベルトを踏んでしまうと転倒に直結しかねず危ない場合もあります。

認知機能というのは多岐にわたっているので
近時記憶がある程度保たれていたり
その場の会話が弾んだりすると
介助者が認知機能障害を見誤ることも起こり得ます。
必ず、実際の靴を提示して自身で的確に扱えるのかどうかを確認しています。

ベルトやマジックテープの扱いが困難であれば
「 ゆったり簡単スリップオン 」などの
足を入れるだけで履ける靴を選択します。
この時にサイズが合っていないと
踵を踏んだまま歩こうとするので
サイズを合わせることも必須です。

特に
夜間、トイレ覚醒をする方の場合には要注意です。

ナースコールを押し忘れたり
コールマットやセンサークリップなどの安全装置の誤作動などで
トイレ覚醒の時に見守りに行けないことが起きた場合に
中途半端に靴を履いて、ちゃんと履ききれずに
トイレに向かって歩き出してしまうかもしれません。

靴の着脱能力の確認は必須
身体面も認知面とその変動の幅
環境設定の工夫の余地について確認します。

 

履物選択条件:移動・移乗能力

 


日中の覚醒が良い時に
どの程度歩行できるのか、移乗できるのか
その方一人でおこなえるのか、
あるいは介助が必要な状態なのに自分一人でおこなってしまうのか
その安定性はどの程度なのか

夜間にトイレ覚醒があるのか
その時には自分でトイレまで移動できるのか
その安定性は?

まず、第一義的に確認するのが、移動・移乗能力です。

自力歩行可能な方であれば
歩行安定性があっても、スリッパはお勧めしません。
その代わりに、下記の写真のような履物なら大丈夫な方もいます。

こちらは靴の量販店で購入しました。
靴底に滑り止めがありますし
甲の部分は布製なので足あたりが柔らかく長時間履いていてもラクです。

ただし、日中離床して長距離長時間歩くような方の場合や
膝や腰の変形・痛みのある方や
脳血管障害後遺症片麻痺のある方や
短距離のみ歩行可能な方の場合には
きちんとした靴、踵があるタイプの履き物が良いでしょう。

逆に、車椅子を利用していて、移乗動作も全介助
ご自身では立ち上がる機会がない
というような方であれば、安楽さを優先して
上記のような履物か、もしくは
あゆみシリーズ
チャルパー
チャルパーII
などがお勧めです。
こちらは、足底には滑り止め機能がありますし
片足ずつの販売も可能です。

認知機能障害がない方であれば
日中は、靴タイプ
自室内や夜間のトイレ覚醒の時には、チャルパーなど
という風に、使い分けることも可能です。



履物の選び方

 

 
施設を利用する時には
履物を用意するようにご家族にお願いしているところが多いと思います。

介護用品店が身近になかった頃は
バレーシューズを用意するご家族が多くいらっしゃいました。
さすがに最近はバレーシューズではなく
最初から介護シューズやリハビリシューズを用意されるご家族が多くなりました。

ただ、緊急に入院された場合などは
病院の売店などで購入されることが多いと思います。

対象者の方、お一人お一人に合わせた履物をどう選ぶかって
結構難しかったりします。

踵がしっかりしているスニーカータイプであれば大丈夫
とは言い切れません。

私が履物を提案する時に確認することは、下記の通りです。
1)移動・移乗能力
2)靴の着脱能力
3)日中・夜間の行動範囲
4)経済面
5)ご本人の好み

これから順次ご説明していきます。

 

 


キュウリのあえもの

 


写真は
キュウリ・ちくわ・長芋を切って
めんつゆ・鰹節・柚子胡椒で和えたものです。

味付けを
梅干し・ポン酢やごま油に変えても美味しいです。

柚子胡椒を入れすぎちゃった時には
クリームチーズを少し入れてごまかします (^^;
それもまた美味しい (^^)