連携について 2

飲みニュケーションでは連携の問題を改善できない

一時期、リハの分野でも
「飲みニュケーションは大事」などと言われましたが
飲みニュケーションで職場の連携を改善できるとしたら
それは組織としてとてもマズイ状態だと思います。

特定の個人の関係性が組織を動かすというのは
日本的かもしれませんし
仮に短期的には良かったとしても
組織の腐敗につながりかねないとてもマズイ状態です。

特定の個人の意思や感情が
組織を動かすというのはチームアプローチとは真逆の状態、
連携を良くしようとして特定の個人にアプローチするというのは
本末転倒、連携とは真逆の在り方です。

もちろん、組織は人の集まりですし
プロ集団ではなく、アマチュアリズムに満ちている組織であればあるほど
任意の個人の関係性や暗黙の空気が職場のルールよりも優先ということはあるでしょう。

でも、本来プロであれば、
個人の感情はさておき
対象者とチームのために、各自が貢献することが求められます。

組織の課題を改善・解決していくためには
仕組みを作る・変えていくことです。
それは管理職の仕事です。

まずは、チームメンバーとして、フォロワーとして
対象者とチームに貢献できるように
自身の知識と技術を磨きましょう。

どんな人でも成長成熟の途上にあるのと同様に
どんな組織も成長成熟の途上にあります。

可能であれば、仕組みを作る・変えることへの提案ができるようになりましょう。
そのためにはチーム構成員の現状と環境をよく知らねば。
現実的に有効なテが打てるように。
つまり、ここでも評価・アセスメント・状態把握が重要となります。

職場環境は千差万別
第一、この記事を読んでくださっている方たちの能力だって千差万別です。
万人に有効な方法論なんてあるわけがありません。
飲みニュケーションよりも先にすべきことはたくさんあります。

ただし、特定の個人との関係性を良くすることは
個人としては何の問題もありません。
その人の人となりをより広く深く理解できるという
良いことが増えるのですから。
ただ、それで職場の課題を改善・解決しようとしてはいけない
だけの話です。

結論。
飲みニュケーションで職場の連携は
良くならないし良くしてもいけない。
ただし、自身のために個人的関係性を良くすることになるし
そのことに限定してなら良いことでもある。

 

 

< 概 要 >

1 飲みニュケーションでは連携の問題を改善できない
2 プロのチームスポーツに学ぶ
3 連携という抽象論ではなく具体的に改善していく
4 情報伝達において前提要件を認識する
5 看護介護職は変則交代勤務
6 情報伝達の工夫:使う場所に情報提供
7 対象者が変われば職員も変わる
8 そもそも何のための連携?
9 たったひとりでも変わる意義

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