連携について 4

連携という抽象論ではなく具体的に改善していく

チームアプローチの本質は
対象者のためにチームに貢献していく
ところにあります。

どの職種でも養成過程において
密かに?その職種がリーダーたるべき
というような教育?がなされているようですが
そういう教育はもう卒業すべきだと思います。
素直な学生が誤解しますもの。

リーダーになる前に
まずちゃんとメンバーとしてフォロワーとして
チームに貢献できるという体験が必要だと思います。

それって決してカンタンなことじゃありません。
チームに貢献できることの大切さ
「なんちゃってOT」では必要とされなくなってしまいます。

国家資格を取得したということは
ゴールじゃなくてスタートなんだ
ということを卒前卒後の養成過程において
もっと強調すべきだと考えていますし
現実に高い臨床能力を持ったOTがもっと増えていくこと
上には上があるということを
日々の臨床場面の中で若い人たちが実感できることが大切だと考えています。

話をもとに戻して。。。
チームとして仕事をしていて困った時には
「連携が良くないからうまくいかない」
というように総論的抽象的に考えるのではなくて
「〇〇がなかなか定着しない」等と
具体的に考えます

抽象的に考えがちな時は、自身の中で課題が明確化できていないことが多いものです。
(対象者の評価が不十分だから対応の工夫がピンポイントでできない
 のと同じコトが違うカタチで現れています)

現状の課題を明確化する。
改善・解決していく時には
連携が良い理想状態を設定して現状を否定し、
理想状態に近づけるために考えるのではなくて
現状を否定せずに現状が少しでも良くなっていくという方向性で考える。

「地獄への道は善意で満ちている」
「地獄は善意が満ちているが、天国には善行が満ちている」
という言葉はなるほどその通りだと感じています。

 

< 概 要 >

1 飲みニュケーションでは連携の問題を改善できない
2 プロのチームスポーツに学ぶ
3 連携という抽象論ではなく具体的に改善していく
4 情報伝達において前提要件を認識する
5 看護介護職は変則交代勤務
6 情報伝達の工夫:使う場所に情報提供
7 対象者が変われば職員も変わる
8 そもそも何のための連携?
9 たったひとりでも変わる意義

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