![](https://yoshiemon.info/wp-content/uploads/2021/12/IMG_3647-300x225.jpg)
ADLでも、Activityでも、
視覚情報を明確に伝える
という工夫をしています。
例えば、集団での活動をする時に
座席を指定しているのですが
目印をつけて、わかりやすくしています。
![](https://yoshiemon.info/wp-content/uploads/2021/12/IMG_3651-300x225.jpg)
例えば
「緑色の椅子に座って」
「黒いクッションの置いてある椅子にどうぞ」
「白いタオルがかかっている椅子にお掛けください」
目印で覚えられる方もいますし
例え、目印ということを忘れてしまう方であったとしても
座るべき席を案内する時にこちらも説明しやすくなりますし
認知症のある方も理解しやすくなります。
他にも例えば
トイレットペーパーも
患者さんが使用するトイレのペーパーは
必ずペーパーを出して「ここに紙がある」ことを
視覚で端的に伝えるようにしています。
![](https://yoshiemon.info/wp-content/uploads/2021/12/IMG_3650-225x300.jpg)
特にペーパーが残り少なくなってきた時には必須です。
引っ張るところを探さなくても、考えなくてもすぐに使える
ことが大切だと考えています。
塗り絵をする時にも
人によっては、あらかじめ見本も一緒に提示します。
近時記憶が低下していると
色を塗っているうちに、「何」の色を塗っているのかを忘れてしまいます。
見本があれば、「あぁ、梨だ」とすぐにわかります。
(下の写真は、大人の塗り絵シリーズです。写実的なのがわかりやすくて良いです。)
![](https://yoshiemon.info/wp-content/uploads/2021/12/なし-217x300.jpg)
もう一つ、私は下絵をそのままで提供することはほとんどありません。
下絵の線をなぞることで
1)線をはっきりとわかりやすくする
2)線の太細の強弱をつけることで図と地の判別をしやすくする
3)筆ペンでなぞって水墨画のような雰囲気にすると
シンプルな下絵でも幼稚に見えない
などの効果を得ることができます。
近時記憶が低下すると
時間干渉、動作干渉によって
今、自分が何をしていたのか
どこに何があるのか
ということを忘れてしまいます。
ですが、視覚的理解力が保たれている方は
多くいらっしゃいますので
「目で見てわかる」ように
環境設定の工夫をするように心がけています。
覚えていなくても
忘れてしまっても
その場その場で「見る」ことによって
誰かに尋ねなくても
さまざまな行為を遂行することができるように。
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