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1)量
  ・大きさ
  ・左右差
2)質
  ・トーン、口調
  ・速度

声には
発する人の感情が反映されていると感じています。

また
認知症のある方は
声かけされた「言葉」ではなくて「声」「口調」に反応しているとも感じています。

声をコントロールして自覚的に扱えるようになることは
とても役に立つと感じています。

 

1)量的側面
・大きさ
 声の大きさは、相手に合わせます。
 大きな声で話す方には、こちらも大きな声で
 小さな声で話す方には、こちらも小さめの声で話しかけます。
 声の大きさは、その都度相手の反応を見て微調整していきます。
 相手が少しのけぞるような頭部を後に引くような動きがあれば
 声の大きさを落とします。
 逆に相手が少し前のめりになったり、耳をこちらに向けるような仕草があれば
 声を少し大きくして話すようにします。

・左右差
 認知症のある方は高齢の方も多くいますので難聴の場合も多々あります。
 また、人には、利き耳もあれば、聞き取りやすい方の耳もあります。
 どちらの耳で聞く傾向があるのかをよく観察して
 その方が聞きやすい側から声をかけるようにします。

 

2)質的側面
・トーン、口調
 基本は、相手のトーン・口調に合わせて話しかけます。
 元気溌溂とした声で話す方には、こちらも元気よく
 おだやかな口調で話す方には、こちらもトーンを少し落として穏やかに話すようにします。

・速度
 相手の話す速度に応じて、こちらも速度を調整します。
 ゆっくりと話す方には、こちらもゆっくりと
 早口で話す方には、こちらも気持ち早口で
 相手と同じようなトーン、速度で話すようにします。