情報伝達において前提要件を認識する
前提要件は
あまりにも当たり前すぎて見落としてしまっていることが多々あります。
モノゴトには、表面に見える事象の裏に
必ず背景や経過や前提となっている要件があります。
多連携において
課題を明確化する際には
前提要件を明確化できると、より的確に課題設定を行えるようになります。
例えば
認知症のある方への対応を考えるときに
その方の状態をどう捉えるか
ということは、かなりの個人差があります。
先の記事で
チームスポーツにおいて、監督の戦略の共有化と戦略に沿ったプレー
ということを記載しましたが
リハやケアの分野で戦略に該当するのが、方針だと思います。
チームとして
対象者の方にどのように対応するのか
個々の対象者の状態を把握できる解像度が高ければ高いほど
この部分は本来個別性多様性に富んでいるはずです。
解像度について個人差がある
そして、人は誰でも認知バイアスを抱くものだ
という前提要件を忘れてはいけないと思います。
OTがチームとして関与する時に
看護・介護スタッフを外すことはできません。
初めはまったくわからなかったのですが
(正確に言うと実感を持って認識できていなかった)
看護介護職は変則交代勤務であり、
そして、まさにチームというか
集団で仕事をする職種であって
OTは基本個人対個人でする職種だから
この部分はOTとは全く違う働き方・意識になるんです。
OTもグループを扱うことはあると思いますが
OTがグループを扱うときの出発点は個人です。
でも、看護介護職は担当病棟、担当ウイングとしての仕事の中に個人がある。
(看護介護職が個人を見ていないと言ってるわけじゃありませんし
否定しているわけでもありません。念の為)
この部分は、とても大切な前提要件なので
次の記事で詳しく書いていきます。
< 概 要 >
1 飲みニュケーションでは連携の問題を改善できない
2 プロのチームスポーツに学ぶ
3 連携という抽象論ではなく具体的に改善していく
4 情報伝達において前提要件を認識する
5 看護介護職は変則交代勤務
6 情報伝達の工夫:使う場所に情報提供
7 対象者が変われば職員も変わる
8 そもそも何のための連携?
9 たったひとりでも変わる意義
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