伝授!生活期のポジショニング(1)現状


古くて新しいOTの課題って、たくさんありますが
ポジショニングもその一つだと考えています。

認知症のある方でも
歩ける方もいれば、そうでない方もいて
ベッド上のポジショニングや車椅子上のポジショニングが必要となることも
たくさんあります。

実際には、
ポジショニングに困っているOT、PTってたくさんいますよね?
だって、とんでもないポジショニングをされてきた人に
たくさん遭遇してきましたもの。
それなのに、どうしてあんまり話題にならないのか不思議です。。。

一目瞭然で車椅子上姿勢の不適合とか
車椅子上でポジショニングしてもベッド上で設定していないとか
姿勢を矯正しようとして逆効果になってるとか
一見、良い姿勢のように見えてもクッションを外すと
一気にキュッと上下肢が屈曲してしまうとか
。。。本当にあるあるでした。

クッションを外したら元通りどころか
返って強く屈曲するなんて効果がないどころか逆効果です。
それなのに、どうして疑問を抱かないんだろう?
どうして自分のやってることが悪いことなんじゃないかと心配にならないのだろう?
とずっと不思議でした。

だって、そういう方たちにポジショニングを設定すると
設定したその場から筋緊張がみるみる緩和されることもしょっちゅうでした。
ちゃんとポジショニングを設定すれば
日を重ねるごとに筋緊張が遠位の筋まで緩和していきました。

生活期・老年期には
そういう方達がたくさんいます。
ご本人のせいじゃない!
もちろん、ご本人の疾患・障害に起因する部分はあるにせよ
ひどくしてしまっているのは介助者の側、私たちの側の問題なんです。

私たちの側の問題なら、私たちが変われば良いだけです。

骨折後やCVA発症直後のポジショニングの基本は学んでも
生活期にある方の不良姿勢に対して
ちゃんと実践してきた人が少ないから
(必要性や総論・抽象論は語っても具現化してきた人が少ないから)
ちゃんと教えられる人が少ないのではないかしら?
だから、ちゃんと学ぶことができていないのではないかしら?
だから、どう考えたら良いのか、わからないのではないかしら?
今さら、「ポジショニングができない、わからない、困っている」とは言えなくて
どうしたら良いのか人知れず思い悩んでいる人も実はいるんじゃないかと思います。
違うかな?

そこで、ご提案。
ポジショニングの考え方や展開の仕方、他職種への伝達の工夫について
本当に役立つ考え方と方法論を連載記事でご説明していきます。

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