
口腔ケアを拒否する方もいます。
すると
言葉で丁寧に説明したり
明るく元気よく声かけしたり
下手に出るようにお願いをしてみたり
それでもダメだと口腔ケアを無理やり行ったり
口腔ケアすることを諦めてしまう。。。
というパターンが多いようです。
口腔ケアをしようと
関わり方を工夫してはいますが
それは誰にとっての工夫でしょうか?
認知症のある方に接する職員で多いパターンが
認知症のある方が環境把握しようとしている
ということを見落としているというケースです。
心のどこかで
認知症=何もわからない=やってあげる
と思っているのではないかと思います。
認知症のある方の言動をよく観察すれば
認知症のある方が周囲を把握しようとし、対応しようとしていることに気がつけます。
だとしたら
周囲を把握するチカラを助ければ良いだけだし
どう対応したら良いのかということを
声かけという認知症のある方にとっての聴覚情報だけでなく
他の情報も添えて提供するだけです。
案外、疎かにされがちで
でも、最も大切なことは、まずアイコンタクトをとることです。
アイコンタクトをとる時には
笑顔で
穏やかな口調で
相手の名前を呼びかけます。
ここで大事なことは、口調です。
急いていると、つい口調も気忙しくなってしまうものですが
口調に反映されてしまうこちらの感情に対して
認知症のある方が反応しているということはよくあることです。
自身の口調、声のトーンをコントロールできるように
穏やかな口調で呼びかけるようにしましょう。
次に
歯ブラシを見せて相手が歯ブラシを見たことを確認します。
視覚情報を提示して、相手の視覚的理解力に働きかけます。
歯ブラシを見たことを確認してから
「歯磨き」と言って歯ブラシを横に動かします。
ジェスチャーという視覚情報を提示することで
「これから歯磨きをする」ということを伝えます。
そうすると、開口してくださる方はとても多いものです。
ここで大切なことは順番です。
相手が見る、つまり視覚的理解力を発揮したということを確認してから声かけする
その声かけは端的明確に単語中心に声かけをします。
相手が環境を感受するのが先
その感受を補うのが声かけという聴覚情報であり
歯ブラシを横に動かすジェスチャーという視覚情報を提示することなのです。
視覚的理解力が困難な場合には
触覚情報を提供します。
歯ブラシの先で優しく口唇をちょんちょんと触ります。
そして「歯磨き」と声をかけます。
介助する時に声掛けを丁寧に行うのは良いことですが
問題は、目の前にいる方がどのような声かけであれば理解できるかを
こちらが把握できていることです。
声かけの理解が難しそうという判断ができれば
声かけという聴覚情報の提供ではなく
視覚や触覚といった他の情報も添えて働きかけます。
声かけという、聴覚情報にこだわるのではなく
目の前にいる方が理解しやすい感覚情報を提供しましょう。
決して
相手の反応を確認もせず
「歯磨きしますよ〜」と声をかけながら
既に歯ブラシは口の中ということのないようにしたいものです。
2026年4月発売
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