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生活場面

 

 

認知症のある方は
すべての能力が一度に同時に低下するわけではありません。

必ず能力があります。

一見すると、不合理に見える言動の中にも反映している能力を見出すことがポイントです。
そのためには、不合理に見えたとしても
その表面的な言動を下支えしている、
「環境刺激の感受・認識・環境への働きかけ」という一連の過程をこそ
観察・洞察することが求められます。

どのように環境刺激を感受し
それらを認識し
応答しようとしているのか
ということがわかれば
「能力」をより合理的に発揮しやすいように環境を調整すれば良いだけです。
声かけの工夫も対応の工夫も環境因子の一つとして調整するという意味です。

表面的な事象だけを見て
「どうしたらいいのか?」と考えても答えは出ない。

一見不合理に見える場面そのものの中に
障害も困難も能力も反映されている。
つまり、解決へのヒントは、困りごとの場面そのものにある
ということなんです。

 

< 現場あるある事例集 >

帰宅要求のある方に対して(1)

帰宅要求のある方に対して(2)