例えば、ALSをはじめとする神経筋疾患など疾患によっては
喉頭挙上の低下は確かに筋力低下として起こりえます。
ですが、そのような疾患のない、生活期にある方で
喉頭不完全挙上する方はたくさんいます。
ところが
食べ方を観察していない職員は見落としています。
開口が良かったりすると尚更です。
ほとんど喉頭が動かず
咽頭部に食塊が貯留しているのに
食べ方の危険性を把握できなかったりします。
ムセていないから
この、ムセへの過大評価はやめてほしいと思います。
それより
喉頭の動きをきちんと目で見て観察することの大切さを強調してほしい。
喉頭挙上能は、変動します。
姿勢によって
頭頚部の支持性によって
介助者のスプーンテクニックによって
食形態によって
私はかつて
silent aspiration(ムセることすらできない状態)の方に4名遭遇したことがあります。
そのうち3名の方は改善しました。
喉頭がほとんど動かない状態だったのに
介入を初めて3日目には、常にではありませんが、喉頭完全挙上するまでになりました。
この事実をどう考えますか?
筋力ってそんなに簡単につくものでしたっけ?
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