食べられる口をつくる

 


食事介助において
開口してくれない、吐き出してしまう
という方はたくさんいます。

その時に
まず、食べられる口かどうか、ということを
きちんと確認することから始めています。

臨床的に多いのが
口の周りの筋肉や頸部の筋肉、場合によっては全身が硬くなってしまっている
というケースです。

その結果、
食べようとして開口するけど送り込めずに吐き出したり
前の食塊が残っているから開口しようとしなかったり
ということも起こります。

こういう時には
「どうやったら吐き出さずに食べてくれるのか?」
と考えるのではなくて
「食べられる口をつくる」
方が先決の場合があります。

食べるに足る機能がないのに
食べさせようとするだけでは
本末転倒になってしまいます。

では
食べられる口をつくるには、どうしたら良いのか?

まず、食事の時の姿勢設定
次に、筋緊張のコントロール
そして、最後に口腔内マッサージ
と考えています。

具体的には
ベッド上もしくは車椅子上での的確なポジショニング
スポンジを活用して頸部〜胸部〜上肢の筋緊張の緩和
ラクに開口できる体験
です。

開口してくれない
硬く口をつぐんでいる方にどうしたら良いのか?

詳細は
順次ご説明していきますが
お急ぎの方は「長野県摂食・嚥下リハビリテーション研究会」さん主催の研修会
「認知症のある方の食事介助〜事例を通して」をお聞きください。
こちらの講演で対応のごく一部ですが、お伝えする予定です。
お申込期日は11月16日(水)19時まで。
詳細は_こちら_をご参照ください。

そして
付け加えるなら
そのような大変な食べ方になってしまった方たちは
最初からそんな状態ではなかった
ということです。

もっと早くラクに食べ方を再学習できたはずなんです。

 


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