
2025年9月27日(土)19:00~20:30に
小田原市民交流センターumeco第7会議室において
第8回DCゼミ主催勉強会「臨床で役立つ認知症の知識」を開催します。
認知症の普及啓発は進んでいると思いますが
一方で、いまだに
HDS-Rは9点なのに「お話ができるから認知症じゃない」
HDS-Rは5点なのに「リハ時に支障がないから認知症は問題なし」のように
「お話ができるからしっかりした人」
「自分には支障がないから認知機能OK」
など、とんでもない判断が為されているケースはまだまだあるのです。
このような判断ができてしまう本質的な問題は非常に根深く
対象者Aさんの状態が職員Bとの関係性の中では、Cという現れをしている
という評価ではなくて
職員Bとの関係性においてCという現れが対象者Aさんの状態
という評価になってしまっているのです。
(このような臨床態度は評価の本質が認識できていないということを示していますので
認知症のことがわからないだけでなく、他の面でも問題があることをも示唆します)
このような判断ができるということは、医学的知識の乏しさを示唆するものです。
だからこそ、「お話ができる」ということのみを判断基準にできるわけです。
つまり、裏を返せばこのような判断をする職員は
「認知症=お話ができない」と思っているということです。。。
その場の会話がきちんと成立しても忘れてしまう方はたくさんいます。。。
上述したように、HDS-Rがこれだけ低ければ当然近時記憶障害も著明に低下しているので
安全な環境調整をし損ねることによって転倒や異食など
生活上のリスク管理が後手に回る恐れがあります。。。
いやー、このご時世でこれですか?と思いましたが、現実を否定しても始まりません。。。
だからこそ、きちんとした医学的知識を提供し、生活障害との関連性と対応の考え方を
きちんと提供しなければ。と思いを新たにした次第です。
これらは職種を問わず、PTやOTでも看護師や介護職でも
認知症の普及啓発がこれだけ進んでいるこのご時世で
今もなお本当に起こっていることです。。。
その場の会話が成り立つのは確かに能力の発揮ではあるけれど
だからといって認知機能が低下していないとは限らないと
30年前から私は指摘してきましたが。。。いやはや、なんともかんとも。。。
臨床的に圧倒的に多い、BPSDのないアルツハイマー型認知症を見落とさないように
そして、認知機能は記憶障害だけではないので
生活障害を起こしやすい記憶障害以外の認知機能について評価できるように
臨床での現れ方→知識→対応という流れで、
実践と結びつけた知識の活用についてご説明いたします。
BPSDがないと、職員の側に実害がないので
認知機能低下による生活障害への対応が後手に回りやすいという現状があります。
そして、そのことを職員が自覚できていないということがより問題を把握しにくくしています。
BPSDがあってもなくても、
認知症のある方の困難と能力と特性を適切に把握できる人が一人でも多くなりますように。
その願いを抱いての勉強会開催です。
お申込はこちらから。
https://forms.gle/sPMXdHvyMj7bQiRz6
ご参加お待ちしております。
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