
認知症のある方の場合
オーラルジスキネジアがあるケースはとても多いです。
オーラルジスキネジアというのは、口腔周囲の不随意運動のことで
下顎が左右に動いたり
舌が口腔内で回旋したり
舌が突出してしまうことも起こり得ます。
不随意運動の特徴としては、
一定のリズムで同一の動きが繰り返し見られるのが特徴です。
動きのパターンは人それぞれですが
同じ人の動きのパターンが変化することはありません。
だから
きちんと観察すれば、必ずそれとわかるものです。
そのかわり
観察していなければ、見落とされることが多いものでもありますし
観察はしても、知識がなければそれとわかることもありません。
口をモゴモゴ動かしていると気づいても
知識がなければ「かゆい?」「お腹すいた?」と誤認して
かゆくもないのにお薬を塗布されたり
お腹がへってもいないのに、食べさせられたり
そして、ここがポイントですが
オーラルジスキネジアの人の飲食介助というのは実はとても難しいのですが
無理やり口の中に食塊を入れてしまって食べるチカラを落としてしまう
というのも現場あるあるです。。。
オーラルジスキネジアのある方に対して食事介助をする場合には
前舌をスプーンの背でしっかりと押してあげてください。
それが基本です。
スプーンの入れる向きや抜く向きなどは人によって異なりますが
「その方の食べ方を助ける」という視点に立って観察すれば
どうしたら良いのかが浮かび上がってきます。
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