立ち上がり時に下肢屈曲位の人の背部の筋を触ってみて!


筋力低下が主問題ではなくて
実は身体の使い方がメイン問題で
筋力低下は二次的に起こっている。。。ということって結構あります。

老年期でとても多いのが
誤介助によって
立ち上がりの時に真上に立つという変なクセがついてしまい
その結果として、腰背部の過剰緊張が起こり
ますます体幹の前傾ができなくなり
股関節の伸展ができなくなり
見かけ上、下肢を屈曲させたままでの立ち上がりしかできず
本人にとっても介助者にとっても移乗動作が大変になってしまう
というパターンです。

背中〜腰にかけてガチガチでも
体幹を動かしていくと
逆に体幹の筋はむしろ低緊張で
腰背部の筋がガチガチになっていて
骨盤が体幹から分離して動かせていないだけで
動きを引き出せるようになると
綺麗に股関節伸展位で介助立位がとれるようになることも多々あります。

過去に
「あ、立てた」と思わず口にした方もいましたっけ。

自分の足でしっかり身体を支える、という体験ができなければ
結果として筋力低下は起こりえます。
でも、ここで強調したいのは
「筋力低下は結果として起こる」のであって「筋力低下が原因ではない」
ということです。

見た目、股関節も膝関節も屈曲位で移乗介助を受けているからと言って
伸展能力を失ったとは言い切れません。
(もちろん、ここで気づく人がいなければ下肢の屈曲拘縮は増悪してしまいます)

立ち上がりに介助を要する方で
股関節膝関節屈曲位のままで介助が大変な方がいたら
背中〜腰の筋肉を触って確認してみて欲しい。
たいてい、ガチガチだから。

なぜ、そうなってしまうのか
じゃあ、どうしたら良いのか
それは、次の記事で (^^)

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