認知症のある方が突然立ち上がって
歩けないのに歩き出そうとすると
大抵の人は「立っちゃダメ」「立たないで」って言うと思います。
それは
「立たないで座っていて」「歩かないでじっとして」
と言う意味で言っています。
でも
認知症のある方は言外の本当の意味を忖度してくれないので
そのように言われても立とうとして歩き出してしまいます。
それをみて
(認知症だから何を言ってもわかってくれない)
という気持ちになるのかもしれません。
本当は
認知症のある方には伝わらない声かけをしていて
認知症のある方が行動修正できないのだとしたら
修正すべきは、こちらの声かけです。
認知症のある方に伝わる声かけを模索すべきではないでしょうか。
例えば
「止まって!」「ストップ!」
安全を確保してから
「どうしたんですか?」「どこに行こうとしていたのですか?」と尋ねます。
同じ意味で
「そっちに行っちゃダメ」
も伝わりにくい言葉です。
そっちに行かないで、どこになら行っても良いのでしょうか?
それがわからないと行動を変えてもらえません。
だとしたら
例えば
「こちらに来て」
こちらに来てもらえれば、結果として、そちらには行かずに済みます。
言葉は相手に伝わってこそ言葉です。
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