ポジショニングというのは
食事と同じで多職種連携が要求されます。
そこで、悩んでいるセラピストも多いのではないかと思います。
ここで誤解が多いのですが
どうやってポジショニングに協力してもらえるのか考えるのではなくて
私たちセラピストが本当に考えるべき、為すべきことは
第一に対象者に「本当に良いこと」を提供し「結果を出す」ことです。
「対象者が良くなった」という事実です。
その事実があれば
必ず他部門の人で協力してくれる人が出てくるものです。
なかには
それでも、文句を言ったり、足を引っ張ったりする人もいますが
それは、その人固有の問題なので気にすることはありません。
その人とその上司が考えるべき問題です。
スルーしておけば良いのです。
あまりに目に余るようなことがあれば、自分の上司に報告しておけば良いし
状況によっては、ガツンと対応しても良い時もあります。
(上手にできれば、状況を逆手にとって周囲の人を一気に味方につけることもできます)
多くのセラピストが
完全な協力体制という理想から差引マイナスで現状を見て
完全な協力体制、
常に適切にポジショニングを設定してくれたり、
スポンジの装着や脱着に100%協力してくれる体制を想定して
現状への不備・不満を訴えますが
まず、自分自身が対象者に対して
100%良いこと、結果を出すようになれることの方が先なのです。
その理由は2つあります。
自分自身が100%良いことを提供できれば
自分以外に良いことを提供してくれる人が出てくることの意義を理解できるようになります。
30%の良いことを提供できる人が10人いるよりも
100%の良いことを提供できる人が1人いることの方が
対象者にとって有益です。
100%の良いことを提供できる人がいれば
対象者の方は「本当は自分はここまでできるのだ」ということを
無意識であっても感受できるので
その方自身を無意識のうちに支えることになります。
100%の人が1人いる。
2人になればもっと良い。
3人になればずっと良い。
これが1つ目の理由です。
まず、最初の100%を実践できる人が現れることが必要なのです。
是非、最初の1人になってください。
2つ目の理由は
理想から差引マイナスで現状を見る、という考え方は
対象者の立場での視点ではなく、自分自身の困りごとの視点になっているからです。
仕事として、やっているのですから
自分自身の困りごとであれば自分自身が解決すべきで
仕事として、職場としての困りごとを考える時の根拠は
対象者にとっての視点で考えるべきなのです。
ただ、解決の過程において現実的に可能か、どうかというところで
考慮すべきはそこで働いている人の現状、ということになります。
つまり、問題解決において
視点も考え方も何もかもごっちゃにしている。。。
考え方や問題設定の問題が存在しているのです。
そして、そのことに無自覚であるという。。。
私たちの側の問題ですから
私たちが改善することが可能です。
大切なのは考え方、視点です。
Bestを望んで差引マイナスで考えるのではなく
Betterを積み重ねていく
どんな職場でも100%の職場はあり得ません。
そして、どんな職場でも0%の職場もまたないのです。
だから、そこから積み上げていくことができます。
その過程において
最初の一歩は、まず、自分自身が変わることです。
自分自身が100%の良いことを提供できるようになることです。
上には上がいるのです。
マハトマ・ガンジーの言葉
『 You should be the change that you want to see in the world. 』
あなたがこの世界に望む変化にあなた自身が成りなさい。
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