認知症のある方へ対応しようとして
暴言や暴力や介護抵抗があると
正直、しんどいですよね。
そうすると
無意識の自己防衛から
「どうしたら暴言や暴力や介護抵抗を受けずに済むだろうか」
という観点に立って対応を考えようとしてしまう人が圧倒的に多いものです。
でも、そうじゃない。
気持ちはよくわかるけど。
そのような観点に立って
為されたことが効果があるわけがない。
(だって、自己防衛の観点で対象者の観点ではないもの)
仮に短期的に効果があったとしても
長期的にはむしろ逆効果にしかならない。
ここで、私は決して
介助者が我慢すべき。などといっているわけではありません。
暴力を回避できるような設定は必要です。
でも、自身の身を守ることと
暴力という表現でしか表出できなかった意思や感情と
それらの前提としての判断や感受についての
情報収集をすべきということは別物です。
それがないとどうやったら回避できるのかの適切解も導き出せない。
拒否された、その時その場にいる人が
一番よく状況をわかるのです。
どのような場面で
どのような状態像の方に
どんな関与をしたら
拒否されたのか
ここは、情報収集のチャンスなんです。
拒否は表面的な言動であって
必ず、拒否というカタチに現れている障害と能力があります。
そこを観察・洞察すれば
本質的な改善のミチがひらけてきます。
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