観察の解像度を上げる

単に、出来たか、出来ないかを観察しているだけでは
後手に回った対応しか出来なくなってしまう。

自分で食べられたか、食べられないか
むせたか、むせないか
立ち上がれたか、立ち上がれないか
怒ったか、怒らないか
介助に協力してくれたか、してくれないか

それしか観ていないと
今何が起こっているのか分からないから
認知症のある方と環境・場面との相互作用に
後追いして対応することしかできなくなり
行動変容を促すことは難しくなる。

認知症のある方が
環境・場面をどんな風に感受・認識しているのか
推測ができると
先手を打った対応ができるようになる。
先手を打った対応が
認知症のある方の能力をより合理的に発揮しやすいものであれば
行動変容は起こってくる。

仕事はなんであれ
後手に回ったら苦しいだけだから
先手を打っていかないと。
先手を打とうと思うなら
打てるだけの知識を持った観察が必須です。

よりきめ細やかに
解像度の高い観察ができることが
すべての始まり。

臨床能力の基礎は観察力にあり。です。


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