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ケアに活用できる症状

視覚的被影響性亢進

 これは前頭側頭型認知症によくみられる症状ですが
 アルツハイマー型認知症でも病状が進行すると
 合併することが多い症状でもあります。
 どのような症状かというと、読んで字のごとくで
 目で見た動きにつられて同じ行動をしてしまう
 という症状です。

 視覚的被影響性亢進というのは症状ではありますが
 逆手にとってケアに活用することもできます。

 例えば
 歯磨きをする時には、こちらも口を開けながら「あー」と言うと
 つられて認知症のある方も「あー」と言いながら口を開けてくれます。

 また
 トイレに行く時やお風呂に行く時に
 なかなか立ち上がってくれない時に
 他の方や職員が移動する様子を見ていただくと
 スムーズに立ち上がって移動してくれたりします。