それでは
肝心の目標設定の練習法についてです。
まず
目標とは何ぞや
良い目標とは何ぞや
を繰り返し言葉にして答えること(自分に対して)
答えさせること(学生や同僚・後輩に対して)から始めます。
概念理解の前に概念を知ることを徹底します。
いつ尋ねても即答できるようになってから
リハ以外の分野で練習します。
(タイムで結果が出るスポーツ種目だと答えが明確になりやすいし
理解も深化しやすいと感じています)
例えば
オリンピック陸上100Mの種目で
目標を設定させます。
次に
オリンピック陸上100Mの種目で
目標でないものを目標に修正させます。
最後に
オリンピック陸上100Mの種目で
良い目標を設定させます。
目標の概念を
「知っている」から「理解している」に汎化させる練習をしています。
その後に
私たちが現場あるあるのよく遭遇する場面を想定して
目標でないものを目標に修正させます。
最後に
臨床あるある場面を想定して
良い目標を設定させます。
理解した目標の概念を実際場面で活用する練習をします。
目標設定の練習をまとめると
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ ・
・ 1)目標の概念を知る ・
・ 2)知った目標の概念を理解する ・
・ 3)理解した目標の概念を異なる場面で活用する ・
・ 4)理解した目標の概念を臨床場面に即して活用する ・
・ ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という段階を経て教えていきます。
目標を目標というカタチで設定できるようになるためには
概念を知り、理解し、操作できる
という体験学習が必須です。
目標設定が適切に設定できるようになるためには
知識と技術が必要だからです。
技術は繰り返し練習する、トレーニングによって習得することが可能です。
でも、習得の仕方を間違えればケガの元にもなり得ます。
目標設定は全ての基礎となるものであり
臨床の質を担保するものだからこそ
丁寧に的確にトレーニングすることが重要であると考えています。
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