自主トレ作成=評価の確認

私は作業療法士として老健で長く勤めてきました。
そこで学んだことは多々ありますが
自主トレの作成に励んだことは自分にとって有益なことの一つでした。

通所リハの利用者さんに
一人ひとり個別でメニューを作りました。
身体面でも認知面でもメニューを作っておいて
余暇時間に取り組んでもらったり
リハの時間の中での私との個別リハ以外にも自分で取り組んでもらったりしました。

並行集団を作って、その中でセラピストとの個別リハも展開する
という形です。

並行集団。。。同じ時間と場を共有はしてるけど
個々の課題は異なるというグループ活動を私はよく用います。
(今も異なる形でやっています)

課題集団。。。同じ時間と場でみんなで一斉に同じ課題に取り組む
というのは私はあんまり用いません。
また、一つの課題を役割分担してみんなで取り組む
ということも私はあんまり用いません。
それぞれのメリットもあるとは思いますが
デメリットも大きいんじゃないかなと感じています。

並行集団は
個々の課題が異なるから
利用者さん同士の優劣の比較になりにくいし
ご自分のペースで取り組めるし
気が向いたら他の利用者さん同士のコミュニケーションも弾む
(私の準備や仕上げを含めた管理は大変だけど)

この並行集団が有益であるように
個々の自主トレが適切に提供できるようになるためには
評価の確認をすることが必須です。
とりわけ、能力の評価の確認を否応なく要求されます。

利用者さんの能力よりも高すぎる課題を設定してしまうと
自主トレとして成り立たないし
低すぎる課題を設定してしまうと
意欲が削がれてしまう。

同時に環境の評価も要求されます。
どのような環境=場面設定をすれば
スムーズに取り組めるようになるのか

自主トレの時に
利用者さんが困ってしまうことがあれば
私の場面設定が甘かったことになるので
評価について日々のリハ場面を通して鍛えられました。

中には「宿題」としてご自宅での自主トレを用意したこともあります。
その難易度は自主トレよりも下げて
「自分にはできる=やることが苦にならない」という難易度で
実施を最優先して設定していました。

能力を評価する
能力をアセスメントできる

今、思えば、かなり昔から私の中で一貫した在りようだったんだと感じます。

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