脱:ハウツーのススメ「PDCAを回す」

認知症のある方への対応でも
食事場面への工夫でも
身体的なリハでも
単にハウツーを当てはめてるだけの人って案外多いものです。

もうひとつ
そういう人たちの思考傾向として
PDCAを回さない。ということが挙げられます。
確認をしない。ということが挙げられます。


「座位で傾いてしまう方には座面を整える」
「食事が自力摂取できない方にはカットアウトテーブルに両肘をつかせる」
「かきこみ食べをする方には食器を小分けにして小さなスプーンで提供する」
「認知症のある方は帰宅要求をしなければ良しとする」
「生活期の方のポジショニングで過剰に膝を伸展させたり股関節を外転させる」
「帰宅要求があったら高齢女性ならタオルたたみをしてもらう」

実際に私が遭遇したハウツー展開の一端です。

そして、実際には上記のようなハウツーを展開しても良い結果にはなっていないのに
CHECKをせずに、
漫然とその対応が続けられてしまい
逆効果が誰の目にも明らかとなった頃にようやく「問題視」され
あるいは「状態への興味関心」を失われ放置される。。。

自身が困ることを回避しているだけです。
そして、困ることすらできない人になっていくだけです。

ピンチはチャンス

困ることによって
今まで自身が見落としていた事象に気がつくことができるようになったり
自身が知らなかった知識に触れることができるようになったりします。

一部のOTの中で「理論が大事」と喧伝している人もいますが
私は「理論よりも結果を出すことが大事」だと常々感じています。
現に、ある理論を推奨している人が
推奨する理論紹介の後で重度の認知症の事例紹介という2段構成の話をした時に
事例に対して推奨してる理論を使っていなかったし。
(推奨するなら理論を使った対応をすればいいじゃん?)
全然重度の認知症じゃなかったし。ということもありました。

自身が困らないように
自身が困る「事実」に対して見て見ぬふりをしたり
「事実」を歪めたりする。

リハビリテーションスタッフというのは
対象者の方の行動変容を援助する職種ですが
自身の行動変容を拒否している人がどうやって
心身ともに苦悩している方の行動変容を促すことができるというのでしょう?

だから
行動変容を援助する のではなくて 行動変化したように「させる」 のではないでしょうか?
歩くことの援助 ではなくて 歩かせる
食べることの援助 ではなくて 食べさせる
帰宅要求という言動に反映されている困りごとの援助 ではなくて 帰宅要求しないようにさせる

刷り込まれた思考形態というのは強固なものです。
学校で、実習で、就職先で
ハウツーの当てはめが横行していれば染まってしまいかねません。
学校や実習や就職先だけでなく
研修会に参加して知識や技術を学ぼうとする時にも
私たちは教える側が伝える表面的な知識や技術だけではなく
教える側のメタ認識、ありよう、と言った無意識レベルの視点や思考回路まで受け取ってしまいます。
最近は猫も杓子も、と言ったら言い過ぎかもしれませんが
こんな内容で講師ができるんだ!というような人も少なくありませんし
間違った内容を伝えている人だっています。
講師だから正しい、というわけではないので
その人が何を言っているのか、ということをきちんと聞き分けられる耳を持つ必要があります。
承認欲求を満たすために教えたがる人もいますから要注意です。

今、モヤモヤした違和感を抱いている人は、
まず、事実確認、PDCAのCHECKを意識するようにしてほしいと思います。
「そうすべきと教えられたことをしても良くなっていない」
という事実にきちんと向き合い
きちんと困ることができる対人援助職になりましょう。
そこがスタートラインです。

そして
どんなに遠い道のりのように見えたとしても
対象者にとって悪いことはしない
と心がけるようにしましょう。

すべてはそこから始まります。
辛い日々も増えるかもしれませんが
こちらのサイトが参考になるはずです。
来月になれば 本 も刊行されます。
読んでいただければ、「そうだったのか」「そう考えたら良いのか」
というヒントがたくさんあります!

まさしく、まさしく、この通りなんです!


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