DoとBe(優しくする?優しくなる!)

 
認知症のある方への対応で
「優しくする」
「言動を否定しない」
「褒めてあげる」
等と言われています。

これらの常識化している対応について
何回も過去の記事にて疑問を提示してきました。

優しくするということは、優しくない ということです。
DoBeの違いです。

結果として優しくなるように
認知症のある方の状態がありありと実感を持って
わかるようになることの方が大切だと思う。

「大声を出す」「抵抗する」
というのは結果として起こっている表面的な事象に過ぎません。
表面的な事象に反映されている、なんとかしようとしている
その方の意図と能力がわかれば
結果として優しくなるし
否定できなくなるし
敬服したくなるし
少なくともキツい言い方は控えたくなる

認知症のある方は決して何もわからないわけではありません。

表面的に口先だけ、優しくしても、褒めてあげても
本心は伝わる
このサイトにお立ち寄りくださっている方なら
そういった実感をお持ちなのではないでしょうか。

本心として認知症のある方の努力と能力が実感できるようになるためには
知識をもとにした観察と洞察が必須です。
地道に努力を積み重ねれば誰でも実践できるようになります。
今まで「あぁすればこうなる」式のマニュアルやハウツー以外の思考を
したことがないと最初は大変に感じると思うけど。

「あなた、どうしてそんなに私のことがわかるの?」
「あんたが一番好きなんだよ」
そんな風に言われたり
認知症のある方が過去に信頼していた人と私を誤認したり
他の人の前では見られないような能力を発揮する場面を共有できたり。。。
このサイトに立ち寄ってくださっている方は
きっと同じような体験をしたことがあるんじゃないかなぁ?

「よっしーさんは、認知症のある方が嫌がることはしないから好かれる」
「毎日接していると違うんだね」
などと言われたこともありますが (苦笑)そうじゃない。
それは認知症のある方をバカにした言葉です。
  嫌がらずに対応できたらサイコーだし
  毎日接しているからこそ嫌がられる人だっているし

認知症のある方の能力を実感できていないから
そんなことが言えるんです。

ケアやリハの場面において
根底にどれだけ理解の実感があるのかということが
信頼関係に一番重要なんだとまさしく実感しています。

 

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