言葉は届いてこそ言葉
現場あるあるなのが
認知症のある方は職員に何か言われているのはわかるけど
何をいっているのかがわからない
だから自身の行動をどう修正したら良いのかわからない
というケースです。
声かけの工夫>聴覚情報>言葉 のところでも書きましたが
認知症は記憶の低下だけが症状ではありません。
その他にもさまざまな症状・障害が現れます。
その一つが言語理解力です。
ぜひ上記のページをご参照いただきたいと思います。
「そういえば。。。〇〇さんってこういうことだったのかな?」と
きっと思い当たることがあると思います。
どんなに敬語を重ねても
意思疎通がとれないと言われていた方に
意図的に言葉を選択するようにしたら
見事に疎通がとれるようになったというケースは山ほどあります。
介護拒否、暴言、暴力というカタチで現れている中に
「何を言われているのかわからない」
からで
何を言われているのかわかるように伝えたら
介護拒否、暴言、暴力が減少することは山ほどあります。
対象者の言語理解力を評価した上で
適切に使う言葉を選択する
当たり前のようでいて
実は現場ではなかなか為されにくい
職員主体の声かけは、まだまだ多いのが実情です。
「必ず敬語を使う」
というのは善意からの発想であることに疑いはありませんが
でも、よくよく考えてみると、これだって職員主体の声かけになっています。
敬語というのは
婉曲な表現、冗長な表現になりがちで
もちろん理解できる方に使うのは適切なことではありますが
理解できない方にとっては混乱させてしまうことになってしまいます。
「オミアシヲアゲテクダサイ」
はその一例です。
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